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ゆりキス  作者: 小説ラノベネタ帳ブログ
6/53

桜、このパーティから、クビよ

放課後 桜の家 


桜「ねえ、良子」

良子「なに?」

桜「4月じゃん」

良子「うん」

桜「何かやったほうがいいかな?」

良子「なにって?」

桜「ほら、学校を見ると、部活に入ったりとか。勉強猛特訓する人とか。春になると色々変わるよね。私も変わったほうがいいかな?」

良子「別に桜は桜のままがいいんじゃない?」

桜「じゃなくてー!」

良子「なにが?」

桜「私も……特技持ちたい」

良子「分かりかねますな」

桜「なっ!」

良子「桜は桜のままでいいんだよ。かわいいし、私と遊んでくれるし。それが何よりの幸せ」

桜「はっきりいわなくても……/// うん……でも何か趣味持ちたいな」

良子「じゃあそういうことなら応援してあげる。良いの知ってるよ」

桜「いいの良子ちゃん!!!」

良子「うん!私くんにまっかせなさーい!!!」


桜「小説家になろう?」

良子「そう!小説を書くサイト!異世界だとか恋愛だとかか純文学をネットに投稿し皆に見てもらうサイト」

桜「でも文才ないし……。勉強は得意な方なんだけど」

良子「大丈夫!!!文章や展開が幼稚な人でも文庫化している人やコミカライズしている人や、はたまたアニメ化している人もいる!!!」

桜「謝ったほうがいいと思うよ……」

良子「ささ、何でも書いて。毎日投稿するだけで本になるんだから」

桜「そんなうまくいかないよ」



良子「どれどれ……」

桜「ある日、テントウムシとカタツムリさんがお話をしていました。カタツムリさんはいつか大きな空に旅立ちたいと思っています。しかし葉っぱの上から飛ぼうとしても地面にぶつかるだけで、お空に飛べることは無理でした。テントウムシさんはそれを聞いて雨が上がるといいことがあるかもしれないよ、とお知らせをくれました。カタツムリさんはテントウムシさんの言葉を信じて雨上がりを待つと雲の中から虹がかかりました。カタツムリさんは虹の橋に登ってわーいと叫ぶと天へと登りつめたのでした。おしまい」

良子「」ガーン!

桜「どう?」

良子「最悪。小説家になろうじゃうけないよこんなの」

桜「ええーーーー!!!頑張って書いたのにーーー!」

良子「ゴミ!!!!ゴミ!!!!」

桜「ひどいーーー!」

良子「ゴミの企画書をゴミだと言って何が悪い!!!!」

桜「そこまで言う必要ないじゃないか!!!!!!!!」

良子「ま、とにかく、小説家になろうじゃ、ぶっぶーだね」

桜「じゃあどうかけばいいの?」

良子「分かりやすく言うと異世界系?」

桜「異世界?」

良子「そう!異世界チートハーレム!!!」

桜「へえ、ジャンルがもう定まっているんだね」

良子「分かりやすく。トラックに撥ねられた俺は神様からチートスキルをもらって、目の前の底辺クラスの魔物に苦戦するパートナーたちの前で大きな技を振りまく。魔物は消滅し助けてもらったお礼にチューとキスをして主人公と同行するようになる。そして一家の大富豪の主となり、かわいい女の子と永遠に暮らしたのでした。おしまい。ま、たいていはこんな感じかな?」

桜「ええーーーーーなんかつまんない」

良子「えーってなによ。これ書けば誰でも書籍化行けるんだから」

桜「どこが楽しいのか分からない」

良子「じゃ、もう一つアイデアあるんだけど、いい?」

桜「いいよ」



良子「ていやーーーー!!」

桜「ていやーーーーー!」

良子「ふっ、おちゃのこさいさい!!!!」

桜「やったね!!!これでみんなレベルアップだ!!!」

良子「桜」

桜「なに?」



良子「このパーティを、クビよ」

桜「え……」



良子「だって、桜弱いしー!ヒーラーって2人もいらなくねって思ったシー」

桜「そんな……いままでずっと一緒に頑張って来たじゃない!!」

良子「お隣の女の子の方が桜よりかわいいんだもん!唯一のとりえさえ取られたんじゃお荷物だよ」

桜「ひどい……、親友って信じてたのに!ずっ友って誓ったのに!!」

良子「それはあなたの思い込みにすぎませーん。バイバーイ」

桜「きらい……」タッタッタ

良子「バイバーイ」

桜「うふぇ、うえ、ええええええん」

良子「さ、ゴミも去ったことだし、またイチャイチャしようね。ハニー」


桜「それから……」

良子「回復魔法が間に合わない!!!!はやく!!!」

良子「こんな時にヒーラーがもう一人いてくれたら!!あいつすごいやつだったの!!!」

良子「うわああああああああああああ!」


良子「良子、もうお前とはパーティ組めない」

良子「お前リーダーに向いていないんだよ」

良子「桜のいるチームにいくわ」


良子「そんな……まって!!!お金あげるから!!!!いかないで!!!」

桜「良子ちゃんだ」

良子「桜……お願い戻ってきて!!!桜がいないとダメなの?」

桜「あれーーーー?聞こえないなー?」

良子「戻ってきて……いただけませんでしょうか?」

桜「やーだ」

良子「お願いよー!」

桜「私よりかわいい子に頼めばいいんじゃない?良子先輩?」

良子「お願い!!!もう生意気な口を利きませんから!」

桜「誰が弱いって言ったんだね!!!!!!!!!!!!!!!!」ゲシッ

良子「痛い!!!!!!」

桜「誰が」ゲシッ

良子「いたっ!!!」

桜「弱いって言ったのかな? かな!!」ゲシッ ゲシッ!!!!

良子「痛い痛い痛い痛い!!!」

桜「ふんっ」ゲシッ

良子「(ちょっと、桜、これ演技なんだから手加減して)」ぼそぼそ

桜「誰のせいなんだろうね!!!!」ゲシッ ゲシッ ゲシッ

良子「ぎゃあ!!!!!ふんぎゃああ!!!ぎゃあああ!!!!」

桜「はぁ……はぁ……はぁ……///」

良子「(まずい、桜がなんかできあがっている!)」

桜「おらっ! おらっ! おらっ!!!」ゲシッ ゲシッ ゲシッ

良子「いたい!!!!いたい!!!!いたい!!!!!」

桜「日ごろからセクハラきもちわるいんだよ!!!!!!」ゲシッ ゲシッ ゲシッ

良子「やめてほんといたいの!!!!!!!!!!!!!」

桜「土下座」

良子「へっ」

桜「土下座で許してあげる」ニヤニヤ

良子「ちっ!」

桜「今、ちっって言ったでしょう!!!」ゲシッ!!!!

良子「いたい!!!!!!!!!!!!」

桜「土下座」

良子「もうしわけ……ございませんでした」

桜「頭が高い」頭踏みつけ

良子「(く~~~~~~~~~//// なんでこうなるのよ////)」

桜「土 下 座」

良子「申し訳ございませんでした」

桜「ふひひたまんないわこれ//////// ついでに今日のパンツの色は?」

良子「なんか言うこと違うんだけど!!!」

桜「わたしがうえでおまえはしたなのー!ウェヒヒヒ」

良子「……くっ/// ピンクです///」

桜「あはは良子ちゃんかわいいなあ/// あははバカみたい///」

良子「あのねーーーーーーー!!!!!あの、桜」

桜「なにぃ!」

良子「ごめんね、日ごろからひどいことして。嫌だったんだよね。セクハラして、本当にごめん。いや、ごめんなさい」

桜「良子ちゃん……」

良子「日ごろのこと全部謝るから、もう許して」

桜「良子ちゃん……」

良子「ダメ、かな?」

桜「うわああああああん ごめんね、良子ちゃん!!!」ダキッ

良子「もう///」ダキッ

桜「うわああああああん」

良子「うう……バカじゃない。こっちまで泣けてくるんじゃないの!!!」うるうる

桜「うわああああん」

良子「うわああああん」

桜「ひっぐ……」

良子「ぐず……」

桜「……」

良子「……」

桜「あ」

良子「」

桜「……キス、する?」

良子「うん!」

桜「うー」♡

良子「うー」♡

桜「うー」♡

良子「すきあり!!!!!!!!!!!!」ほっぺつねり

桜「いたたたたたたたたたたたああああああ」

良子「ばーか!!!誰が謝るの!!!」

桜「良子ちゃん きらい」ほっぺつねつね

良子「いたたたたたたたあああああああああ」

桜「いたあああああああああああああああ!」

良子「本当に、大嫌い!!!!」

桜「嫌い!!!!!!」

良子「あああああああああああああ!」

桜「ああああああああああああああああ!」





あーもう なんでこうなっちゃうのよ!!!!

なんですぐ調子に乗っちゃうのかな!!

もう桜なんて嫌い!!!!!

ぷんぷん!  by良子




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[良い点] なろうへの言及が剛速球すぎるw
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