私、思わずキスしちゃった!
タイトル「ゆりキス」
良子「ねえ、終わったら遊びに行かない?」
学校の説明会が終わって教室に移動になり、新しいお友達ができないか震える私に声をかけたのが、茶色のストレートロングヘア―の良子だった。
声をかけられたのが嬉しくてうれしくて、つい私は大きな返事をしてしまう。
桜「うんっ!」
良子「そんなに首振らなくたっていいじゃん。あはは」
そして学校が終わる。真っ先に声掛けしてくれたのは、またしても彼女の方だ。
良子「お気に のお店があるからさ、いこうよ♪」
揺れる茶髪のロングヘア―の上反則的な笑顔にノックアウト。極限かわいい。
私達は近所のかわいいアクセサリーショップへかよかった。
桜「かわいい」
良子「かわいい」
桜「アクセサリーといっても、ペンとかリボンとかうさぎさんとかいっぱいあるんだね」
良子「このクリスタルの花柄のアクセサリーかわいくない?」
桜「透き通った透明感と、小さいわりに存在感を放つ強い花びらとちょこんとおいてある真ん中の黄色いそれがかわいい!!!」
良子「まじ分かる――――――!!!あーあ。でもこういうの買えるのブルジョワなんだよね。800円も出せなくて」
桜「800円でブルジョワはちょっと貧乏過ぎない?ねえ、買ってあげようか?」
良子「いいよ!いいよ!気を遣わなくたって。高いし、ただのアクセでしょ。それよりゲーセンいこ!」
ゲーセン
良子「いえーい!!!!」どんどこどんどこ
桜「いっけーーーーーーーーー!!!!!」
90コンボ!
良子「とどめだ―!」
パーフェクト!
桜「すごーい!!!」
良子「ねえ、桜もやってみない?」
桜「できるかな……」
良子「桜って、自信ないんだね(笑)」
桜「ゲームやったことなくて。良子凄いよ」
良子「じゃあ、教えるから。まずはバチをこう持って……」
夕方
私達は徒歩で帰る。夕方が眩しくて昼間の思い出と比較して胸がギュッと詰まる。
桜「もうすっかり夕方だねー。はやいね」
良子「そうだね。まじはや」
桜「あとどれぐらい」
良子「あの道、右に行くんだ」
桜「私左。じゃあ、お別れだね」
良子「うん、もうすぐじゃあねしなきゃね」
桜「あの、止まって」
良子「うん。なに?」
桜「あーーーーあのーーーー」
何でここで照れ屋さんなのよ私!!!!昼間に渡したいものができたからちゃんとして渡すのは今しかないんだよ!!!それにまるで顔を赤くして告白しているみたいじゃん!良子風にいえば、告るだよね!!!同性にビビッてどうなんのよ!!!
良子「なにか?」
えええええええええええええええええっと、それは、その。ええい!どうにでもなれ~!
桜「私と。お、お友達に、なってくだしゃい……」
そして私は昼間良子がほしいと言っていた、透明に透き通るクリスタルカラーの花柄のペンを渡した!うまいぞ私!後、お友達なら今頭下げるのよくないと思うよ私!
良子「それって私が欲しかったやつ!!!?あんな高いのに買ってくれたの!?」
桜「今日のお礼。楽しかったから……」
良子「ありがとう」
桜「あ、ああ、あああ」
良子「大切に受け取っておくね。ズッともだよ!!!あの……まだあるの?」
どうしよう!!!!!こんな場面で泣いちゃいけないのに目がウルウルしてる!!!涙が田舎町から出荷しようとしてるよ困ったどうしよう!
その時だった。顔をトマトのように赤くした私は(なぜかって?嬉しさと恥ずかしさかな?)、私は衝撃のまま良子に抱きついた。
正確には抱きつこうとした。
だが、否である。
抱きつこうとしたが、緊張のあまり足がガクついてつい滑った。
良子の顔に迫ったのは……
突然のキス。
ついはずみで、桃色の髪と茶髪の髪が一重になり、二人の唇が重なる。
キスにしては、ソフトタッチだった。
言うと犯罪なんだけど、結構おいしかった。
桜「わあああああああああああああああ!!!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」
良子「いいって同性だし。悪気はないんだし。あんたかわいいし」
そう良子は顔を赤くして、髪のロングストレートヘアを揺らして笑顔で答えたけど、もうどうにかなっちゃえとしか思えない。あと顔が極限かわいい。
良子「もらっちゃった♡」
心のハートがズッキューンした。すると不思議なことが起きた。
良子「えっ?あんた体光っているよ!!!」
桜「えっ??ええーーーー!!!!」
私は、体が光り、なんと仲のいい良子の体そのものに変身していたのだ!!
桜「えっ」
声まで一緒!!!
良子「私が、」
桜「もう一人いる~~~~~~~~~!」
良子「もう一人いる~~~~~~~~~!」
これからどうなってしまうのか。
さて次回のお楽しみです。
待っててねバイバイー(by良子)