アルフリートの物語
オリオン皇国、東西南北に公爵領があり中央に皇王が住む皇都がある。
オリオン皇国南部公爵領ウォルホード家のサロンルームにて1人の少年が眼をつむり考えごとをしている。
少年は今11才、半年後には公爵領にある学園に入る予定だったが
皇都にある学園に入るか迷っていた。
少年の名はアルフリート・フォン・ウォルホード、
ウォルホード公爵家嫡男であり、ウォルホード公爵家総領と
呼ばれている少年である。
オリオン皇国では例え嫡男であっても後継が決まっているわけではない。
何代か前の世代の貴族は嫡男=後継だったが嫡男が醜悪な性格
だったり平気で民を殺すなど人格がふさわしくなかったため
当時の王を中心に12公、侯爵の話し合いにより
後継は総領と呼ばれる事が法律で決められ貴族の子供が
勝手に自分が総領と自称することも禁止された。
また総領は各公爵領にある侯爵、伯爵、子爵、男爵の総主による合意が必要なことも明記されている。
(総主=当主)
(総領=後継者)
また王の後継者=王太子は4公爵8侯爵の合意によることも上記の理由により法律で決められている。
何故アルフリートが悩んでいるのかそれは自分が南部公爵領以外の土地を見て見たいことと、皇都の図書館にある公爵領にない蔵書を読みたいと思っているからである。
まだ決めてないが皇都にかなり天秤はかたむいている。