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地球からの贈り物を受け取った少年  作者: ちび猫pちゃん
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誰かがやらなきゃいけないこと

アニマ共和国は広い。面積でいうところの広さは地球でいえばフランス程だが人口が少ないので広く感じる。北海道をフランスぐらいに大きくしたような国である。


またアニマ共和国の存在する大陸は地理的にいえばユーラシア大陸を反転させたものに近い。その後大陸の右端にアニマ共和国がある。その左半分を囲うようにアグリス帝国が存在している。

3人が降りたったのは大陸中央のアニマ共和国とアグリス帝国との国境。


アニマ共和国デルソルを一人旅する弥助。実際はメイド2体に護られている。


「この森一帯が全て人造とは・・・地球とはちがった形で滅亡仕掛けてたのか」


「科学技術はこちらの方が今の我々よりすすんでいたものかと」


「エーテルを使いこなす技術を獲得したほどの知的生命体も個人のエゴには勝てなかったと言うことでしょう」


「魔法に頼り何時しか科学技術を蔑ろにして個人の魔力で社会体制を築く」


「魔法の魅力には科学技術も勝てなさそうだもんな、カラダになんか訳わかんないもんブスッと打ち込めば誰でも魔術師になれんだもんなー」


「しかも魔力持ち同士の生殖行為のみで遺伝するのですから」


「訳わかんないもんの製造法も自ら破棄するよな」


「ライバルは少ないほど良いでしょう」


「いつしか魔法を使うことは出来ても仕組みが理解できない今の状態になった。そのあげく人型知的生命体同士の戦争が始まり巨大な魔力でお互い殺し合い、森を焼き湖を凍らせ動物を絶滅仕掛け、他の知的生命体を奴隷にして更に殺し合い」


「そこに63号が干渉したのか」


「今まで集めた記録から推測する限りでは63号、通称ロクサーヌは現地に潜り込ませて情報収集するアンドロイドを使って人型知的生命体が構成する一族を誘導しお互いに戦争を仕掛けさせたり、強力な魔力を持つ者を暗殺する集団を作り上げたりして力を殺いでいたようです。

今でも帝国といわず人型知的生命体国家を牛耳る宗教組織を操り、魔力を調べる儀式を行い、強力な魔力を持つ者を判別し危険分子として排除しております」


「殺しちゃってんのか」


「いえ、徹底的に洗脳し神官もしくは聖騎士として育成し彼らの法に従わない魔術師の弾圧を行わせていうようです、いわば神の猟犬でしょうか」


「殲滅しとけばこんなめんどくさいことしなくても良かったのにな」


「一応有機生命体ではあるので配慮したかと」


「地球人は絶対に敵対するよな、なんせ自分達は魔法がどうやっても手に入んないんだからさ」


「では我々がその任を受け持つ事でよろしいかと」


「これはこれで仕方ないが、63号のやってることも悪いことでもないかな、もう少し考えさせてくれ」


「天才がいて飛び抜けた科学力を有しても歪な発展の末路は地球人とそう変わりませんね弥助様」


「それにしてもこれは俺の罪になるんだろーなー。ユミがやらかさなくても人型知的生命体の行動からするとこれは予想出来た事だし、仕方ないか」


弥助の前に広がる20万のアグリス帝国兵士の死体。


アニマ共和国へ平和条約を結びに行った貴族が帰還しない事により、アグリス帝国帝王により決断された軍事侵攻を《黄金郷》の3人と軍を直接目にした弥助の決断により殲滅。


今もなお車輪のついた四本足のロボット兵士が生存者を見つけては殺している。


来るかも分からない地球人の為に安全な環境を整えておく事も彼らの仕事である。














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