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地球からの贈り物を受け取った少年  作者: ちび猫pちゃん
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魔法なんて聞いてないよ

宇宙は広い。


漆黒の闇の中を無人の巨大な惑星調査開拓船が、先行した惑星調査船から送られてきたデータを元にひたすら航行している。


人間が存在しない宇宙船は機械による機械のための宇宙船。


人類よりも圧倒的に時間も空間も考慮しないでいられる存在。


超時空航法が未だなされない以上、人類の宇宙への旅は困難であった。


人類が移住可能予測が立っている惑星はいくつかあるが、それも惑星系が太陽系に準拠した構成の元に立てた予想である。


そこへ調査船を送り出しても数百万年、データが送り返されるのが数十万年後。


それでも地球人は未来を信じていた。


新しい技術が開発され時間と距離を超えられるだろうと。


その暁には予め惑星開拓が完了した快適な環境の星に希望を持って移住しようと。


そういう希望も地球が滅びてしまい叶う事も永遠に無いだろう。


それでも地球人が作り出した宇宙船は飛び続ける。


あらゆる事態に備えるための研究が休みなく宇宙船の中で行われる。


無限の時間をかけたその船は自分自身で改造を行い続けた結果、人類史上から隔絶された最強の船となった。


それでも人類に仕える目的と原則は変わることは無い。


目的の星に近づきつつあった宇宙船に先行している調査船から連絡が入る。



既に人類が存在している惑星のデータが・・・。


人類に匹敵する知的生命体が存在する場合の行動指針は選択肢の中に入っている。


だが魔法が存在し、それを使いこなす知的生命体に対応するオプションは一切無い。


混乱する宇宙船。


惑星到着は数百年後である。


この時既に人類が滅亡した事実は確定しており、亜高速宇宙船であるこの船にも連絡が入っていた。











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