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翳る日の丸  作者: くま
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翳る日の丸ー1章ー

旧愛知県。

関東都、関西府この2つの居住可能区域のちょうど真ん中にあり、過去の日本においては交通の要所として役割を果たして来た。


また、世界的大企業の本社があり、海に面していることから、経済や海運を通して国外への窓口となっていた過去があった。


今や、動物の巨大スクラップ場と成り下がっていた。


人に使役された動物は、どこかしら機械を取り付けられている。消耗し終わった機械は唯一残された道路を通り、ここへ運ばれる。


違法投下を取り締まる人間もいない。


この巨大スクラップ場を、1人の青年が根城にしていた。

元はと言えば、日本の機械工学においてその名を知らぬ者はいない程の権威だった。

しかし、会社の方針で動物に取り付ける機械を作る要請を断るだけでなく批判したところ、クビになったのだった。


男は、終わった街をこのスクラップから復活させる為に残り続けているのだった。


この日のスクラップは、お宝の山だった。


ミミズに埋め込んで、地下のデータを調べる為に使うマイクロカメラ。

闘犬ならぬ闘鳥で使われる赤外線照射装置。

主に料理に使われる、遺伝子を組み替えたタコやイカに好きなタイミングで墨を吐かせる為のマイクロチップなどが手に入った。


早速ラボという名の自宅兼スクラップ工場に持ち帰って保管する。

男はこうして持ち帰ったスクラップを組み合わせ、今度は人間が使う機械に生まれ変わらせる。


動物を使わないで同じことが出来れば、苦しむ動物を救えるはずと考えるからであった。

更には、人間に人間の尊厳を思い出して欲しいからー。


次筆に続く

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