09剣術+魔法=〇〇!?
よろしくお願いします。
《心眼》を最大限に使用して試練を進む。なにかがこちらに向かてくる気配を察知し身構える。
出てきてのは大きなネズミのような魔物だ。僕はその魔物の名前とステータスを確認する。
・バキアビッパ Lv3
レベルは低いがこの魔物の特徴の「大きく鋭い牙」に噛まれると重症だろう。僕は飛びつかれる前に始末しようと初めての魔法を使う。
「魔法 《プロテクション》ッ!!」
すると体に"何かが"流れ込んでくるような感覚き襲われる。いま僕は柊流に"魔法"という前までは考えられないものを足して並みの人間では至れない領域に足を踏み入れる。
「柊流ッ」
魔法を使っているおかげかやけに体が軽い。僕はそのままいつも通りに刀を抜く。流れる刀の軌道はバキアビッパを正確にとらえる。
「ッ刹那!」
完全に刀を振りぬくと爆発音に近い音が出た。《プロテクション》を使った剣術の威力は周りの草木が綺麗になくなるほどだ。強化魔法でここまで変わるのか。
僕は改めてステータスを確認する。
・柊 刀真 Lv4
魔力64.3
[スキル]
最上級剣士Lv4 心眼Lv4 無属性魔法Lv2
魔力の値が分かったがイマイチいいのか、悪いのかわからない。だが、周りの光景を見る限りこれは異常だと僕でもわかる。
「これがヒイラギ流……?」
横には口をポカンとしている子がいる……。
「これは無属性魔法を使って強化しています」
「だとしてもこれは異常だぞ……一体どれだけの魔力を持っているのだ……?」
セラさんの反応では僕の魔力量はいい方らしい。これからは魔法も使った剣術もありだな。
一人で考えこんでるといつのまにかセラさんは隣ではなく前をすたすたと歩いている。
僕は急いでセラさんの後をおいかける。
けどまぁ、今さっきのあれを見たあとからセラさんの表情がなんとなく怒っているようにも見える。……僕に、この表情が怒って見えてしまうのはいつも妹がはぶてた時に似た表情をするからだろうか。
ああ、早く帰らないと……。
「ほら、見えてきたぞ」
思考の泥沼にはまっていた僕はセラさんの声によって引き上げられる。
そして目の前に見えてきたのはここで≪第一の試練≫の終わりのようでここから始まる≪第二の試練≫へ繋がる門だ。
その存在に圧倒され背筋が伸びる。そうだ、ここからが本番だ。僕の物語はここからスタートだ。
「では、行こうか。ここからが第二の試練だ」
「……はい」
そして僕らは門に足を踏み入れた。
次回からは第二の試練です!




