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古流剣術で異世界を攻略しよう  作者: 斑鳩 たいが
7/10

07 油断大敵

今回はバトルです。

描写とても難しいです...。

待ち合わせ場所にドキドキしながら向かう。

怖い人かな、優しい人だったらいいなと思いながら森の入口に行く。ところが僕が思ってたのと違い待っていたのは同じ服装の女の子達だった。制服のようなものに所々に鎧が付けてある。

少し困惑するが彼女らに近づき手に持ってた張り紙を見せ話しかける。

「あの...ここです...よね?」

疑問形になってしまったが女の子と会話するなんて妹と数人の仲のいい人だけだった。初対面ではなかなか話かけづらい。

「ああ、そうだが」

おっと、まるで鷹のように目が鋭い女性がジロリと睨んでくる。

「えぇっと、よろしくお願いします。」

「本当に貴様か?わざわざ『剣で腕が立つ』と書いたから心配は無いが」

あとの2人を見ててわかるが彼女がパーティーのリーダーだとわかる。

「はい。剣には多少自信あります。」

僕はここで言わないと命を預ける仲間として心配させるのではっきりと言う。

「わかった。私の名前はセラと言う。他は右が治癒魔法使いのリリス、左が火属性魔法使いのアイリだ。私は見ての通り剣を使う」

「わかりました。」

僕が小さくうなずくと、アイリさんのうしろにいたリリスさんが小さく「よろしくお願いします...」とアイリさんは「よろしくー」と軽くとてもクセのあるおふた方だ。

『心眼』を使い一応3人のデータもといステータスを確認する。


リリス・セノンリLv5

治癒魔法Lv3


アイリ・メモントLv7

火属性魔法Lv6


セラ・グラフィルトLv8

剣士Lv9 光魔法Lv12


レベルはセラさんが1番高くて僕が1番低い。スキルは僕の方が多いいが魔法の使い方をわからない僕は剣だけが取り柄となる。

この際、魔法の使い方を習うのもいいかもしれない。

「そろそろ行こう」

僕らはみんなに付いていく形で試練に足を踏み入れた。

魔物とは会わず第一の試練の真ん中まで来た、セラさんは真面目で、アイリさんははしゃいで、リリスさんは疲れている。

本当にこのパーティー大丈夫かな...。もっと不安になる。

徐々にみんなの緊張が抜けていくのがわかる。


ウオォォオオオオオオオ!


危険とはいつも油断したときに来る、と師匠から聞いていた。まさにその油断している時だ。

セラさんは剣を抜き前に出て、あとの2人は後ろで魔法を編んでいる。僕は1人でもいけるが空気を読みセラさんの隣に立つ。

僕は重心を下げ刀に指を触れさせる。

『柊の構え』どんな技にも入れるこの型は柊流の基本だ。

オーガは僕と目を合わせこの構えを合図として棍棒を大きく振りかぶる。

受け止めるのも受け流す言うのもそもそも頭に無い。

僕は逆にオーガに突っ込む。セラさんがビックリしてる顔が視界の端っこに映っているのがわかる。

そのときに聞きなれない事が聞こえる。

「火炎魔法──!ファイアボール!」

僕は驚き思わず後ろを振り向く。おお!これが魔法か!僕は生まれて初めて見た魔法に心を踊らせる。

魔法はオーガの元に...

何かがおかしい。なぜなら完全に魔法がこちらに向いている。

「うぉおおおおおお!」

僕はもう『抜刀刹那の型』に入っていたため後方から放たれた魔法に回避が間に合わない。

僕は一かバチか魔法に向けて抜刀を放つ。

「柊流!刹那クロヘビ──。」

最速最強の抜刀からの二連撃。とうの昔、柊の者が山に住む1匹の黒い大蛇を狩るために編み出された技だ。抜刀からの技はこれが最速だと言っていい。

放たれた抜刀は魔法を真二つに斬り、そして後の2本の斬撃により原型を失う。

だが、これで終わりではない。まだオーガが残っている。

僕はオーガに振り向くと迫り来る。

グゥオオオオオーーー!

だがそれも遅い。僕は1歩横にズレ、ギリギリにかわす。オーガが振り下ろした棍棒により地面が大きく陥没する。さすがは筋力値を上げる魔石を元にしてある魔物だ。

僕はそのまま懐に潜り込む。オーガは危険を察知したのかとっさに棍棒を盾に使う。

だが、僕の剣はそれでは止まらない。いや、止まれない...!

「柊流 桜花壱式!」

『式』がつくのは大抵初代や2代目などの柊流の師範代が編み出した物らしい。だが威力重視のため多数対1の場合は効率が悪いが

1体1の戦いであれば負けない。

僕は走幅を大きくとり体をネジってそのうみ出たエネルギーを一刀にのせる。

オーガが盾に使った棍棒ごと右下から左上にかけて大きく切り裂く。大量の鮮血が飛ぶが倒れない。

僕はこのタフなオーガを心眼を使い凝視する。


オーガLv3


心眼のレベルが上がるともっと他の詳細が見れるかもしれない。

もしも攻撃力とか体力が見てるとかなり僕の戦力は上がるだろう。

あと、一押し。

僕はそのまま斬り抜けオーガの背中に刀を立てた。

オーガは最後に自分の負けを認めないと言うほどの咆哮を上げ地に伏した。

次回もお楽しみに!!

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