プロローグ
初めて書く小説ですので、よく分からないことだらけです。
失敗などあるかもしれませんが、よろしくお願いします!
「あーあ、つまんないな」
呟きながら空を仰ぎ、見上げる。
雲もない晴天が見える。
残念ながら、私の気持ちとは正反対。
中学校へ登校中の中学一年生、十二歳。
なんて、普通なんだろう。
私はあの空みたいな気持ちになりたい。
「ねえ、星音? 聞いてるの」
私を覗き込んでくる少女は見慣れている。
ああ、彩花とも異世界に行きたいな。
「星音ったら、また異世界のこと考えてたんでしょ? そんな顔してる」
読まれてる。
でも、親友だから仕方ないか、とも考えてしまう。
「そうだよ...。あ、そういえば今日テストだっけ」
「ああ、体育? バスケのシュートテストでしょ。簡単簡単」
っていう彩花は運動音痴である。
私より出来ないかもしれない。いや、出来ない。
「定期テスト一週間前だから部活ないよねーっ。今日も勉強会する? 」
「する! 」
友達と勉強会するのは良い。
すぐ遊びになってしまうけれど、楽しいんだから良い。
要するに勉強会というのはうわべだけ。
完全なる遊びである。
「ん? 今日一時間目体育なんじゃ」
私の一言に彩花の顔は蒼白になる。
「せっかく絶対運動が出来るようになるマッサージマシン使おうと思ったのに」
どうりでテストに自信がありそうに見えたわけだ。
しかし、絶対運動が出来るようになるマッサージマシンって思いっきり
「これガラクタでーす」
って公言してるみたいなものでしょ。
彩花はだまされやすい。
迷信とかも信じるし、怖い話とかも信じるし。
「その信じるクセ、直したら? 」
「ちゃんと直してるって」
どうもそんなふうには見えない彩花の顔を見てため息をつく。
もう、何を言っても無駄だろう。諦める。
そんなバカな無駄話をしている間に学校につく。
「何で一年生って一番上なんだ」
四階建ての校舎の四階に、私たちの教室1年7組がある。
あまりにも理不尽だ。体力的にも上級生だろう。
「やっぱり疲れてる下級生見て楽しみたいから? 」
先輩たちににらまれる彩花。
笑っている顔が少し引きつった?
キーンコーンカーンコーン...。
「ヤバい! 走るよ」
教室に入り、着席する。
ギリギリセーフ?
「アウトだ、笹西、城川」
ううう...。
セーフだって絶対!
「そうです、笹西さんの言う通りです! セーフですセーフ! 」
彩花が声をはりあげる。
何か笹西さんって彩花に呼ばれるのこそばゆい。
「先生、今後は気を付けます」
とりあえず正統派で謝る。
「・・・はいはい」
先生が折れた。
「「ぃやったああ! 」」
彩花とガッツポーズをする。
やっぱり内申とか内申とかが下がるのは誰だっていやだ。
こんな日常、楽しいけど。
もっともっと、刺激的なことしたい。
もっと刺激的で、楽しくって、面白くって、夢みたいな世界に行きたい、と。
RPGみたいな世界に行きたい。
魔法使って、冒険して、仲間作って、戦って、レベルアップして。
そんなこと考える私って、変なのかな?