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終焉ヒトリカクレンボ  作者: 化け狐の子守り火
2/5

ダイニマク

次の日

○「じゃあ今日の3時ね、私が×樹に電話すればいいのよね?」

「ああ、準備ができたら俺が☆也に電話する。☆也も準備ができたら次は□斗、□斗は△菜に、そして△菜が○美に電話して最後に○美が俺に連絡する。」

今日の夜中の3時、正確に言うと明日の午前3時、いよいよ一人隠れんぼをはじめる。

もしうまくいかなかったら、コイツらは皆俺のせいでしぬかもしれない。

「なぁ、ホントにいいんだよな?俺の案にのって…」

○「今更何いってんのよ!いいからこうして集まってんでしょ?」

□「俺は暇だから付き合ってやるんだ、」

こういう時、コイツらが仲間でよかったと思える。

□「なんだ?お前急に怖くなったのか?逃げんなよ、」

「そんなわけないだろ?俺から言い出したのに逃げるわけがない。逆に、お前こそ逃げるなよ。お前が一番びびりだからな」

「んだと!?」

☆「まあまあ、皆死ぬも生きるも一緒って事で」

いきなりニッコリしながら恐ろしい事をいう☆也.

○「☆也物騒な事言わないでよね…」

△「でも、私は○美ちゃんとなら生死を一緒にしたいです。」

○「何いってんのよ、」

この二人は本当に仲が良すぎて、逆に気色悪い。

でも、俺から見ると○美からではなく△菜が○美にベッタリしているように見える。

なんかこれから一人隠れんぼする奴らの会話とは見えないよな…

☆「じゃあそろそろ僕は帰るね、心の準備もしたいし」

△「そうですね、ではここで一端おひらきにしましょう?」

○「う~緊張してきた…」

△「大丈夫です、もしなにかあったら私が○美ちゃんを守ってあげます。」

○「はは、ありがと」

□「んじゃ、後でな」

「皆…じゃあ、後で」


もし失敗したら…もうコイツらとこんな風にしゃべれなくなんのかな…

皆と別れる時、どこかむなしさが込み上げてきた


今はだいたい午後3時、今から12時間後、俺達はもうかくれんぼをはじめているだろう。

時間までどうしよ…

やり方お復習しとくか、


まずぬいぐるみの腹をさき腹綿を取り出して、かわりに自分の爪と米を詰め込む。

そして腹を赤い縫い糸で縫い合わせる。

次に名前つけるんだっな…どうしよ、名前…、誰かの名前つけるのは駄目だし、俺が考えた名前もな…

そうだ、〇〇にしよう

で、隠れる場所に塩水を置いとくんだよな、

……どこに隠れよう?

昔、☆也と俺の家で隠れんぼをした時、俺は毎回ベッドの下に隠れていた。

だから今回もそうしよう。


よし、あとは待つだけだ。



後10時間後………うぅ~、やっぱ怖いわね…一人隠れんぼ…

私はオカルトに興味がある訳じゃないけど、何でか今はオカルト部みたいなやつの一員になってる。

何でこうなったんだっけ…?

まぁ、それはさておき、なんのぬいぐるみにしよう…そう言えばあのぬいぐるみどこやったっけ…

あ、そうだ、押し入れにしまったんだった、

気持ち悪くて…


大丈夫よね、×樹の言ったとうりにすれば皆無事で終われるよね…



今は7時、あと8時間後…

めんどくせーな…一人隠れんぼ…

でも、俺だけやんないで皆になんかあったらなんかヤバイし…

これも全部アイツ(×樹)のせいだぞ!

あ、名前…う~んと、花子でいいや。

てきとーで


今10時だからあと五時間後か…

大丈夫かな …でも皆は僕が守ってあげないと、

僕は×樹達のリーダーなんだから…


あと3時間後…○美ちゃん、怖くて震えてないかな…もしなにかあったら…

そうよ、あの子を守れるのは私だけなんだから…

貴女もそれを望んでるでしょ?

ね?○美ちゃん


あと十分、いよいよ一人隠れんぼ開始だ…

そうだ、☆也に電話しなきゃ


『もしもし×樹?』

☆也の声は恐ろしく落ち着いていて、恐怖が微塵(みじん)も感じない。

「うん、準備できてるか?」

『大丈夫だよ、あと十分だね…』

「うん、じゃあ早く□斗に電話してくれ」

『分かったよ、……………………………成功するといいね 』

最後にそう告げると☆也はプツンと会話を切った。

□『おう、大丈夫だ。んじゃ次△菜だな』

△『はい、準備ばっちりです。じゃあ3時に』

○『ちょっと怖いけど、大丈夫だよ。皆で頑張んないとね』


○『△菜から電話きたよ、皆大丈夫だって』

「分かった。あと一分。無事に終わらせないとな、」


10 9 8 7 6 5 4


さん、にぃ、いち、ぜろ、




「最初の鬼は×樹だから」


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