23/44
二人の恩人 ポエム・・・変化と不変
この間
景色を眺めに行った
見るもの全てが大きく見えた頃から
空を眺める事も忘れていた頃まで過ごした場所
暮らす人が変わった今の場所からは
決して遠くないのに
今まで辿ろうとはしなかった
ゆっくりとしたペダルの動きを
いくつもの思い出が追い抜いていく
「変わらない」と「変わった」を
何度も使い分けながら
最後に行き着いた場所は
初恋の相手の住んでいた団地だった
よく今でも彼女を思い出す
声 顔 しぐさ 飼っていた猫の名前
当時に知った彼女に関わる全ての数字さえも・・・
彼女の積極さで
手も握れない様な付き合いは始まったけど
僕の情けなさで直ぐに終わりを迎えた
あの頃に今の僕がいれば
今も隣は君だったと思えてしまう
だってね
理想を聞かれても答えられないけど
必ず君が浮かぶんだ
今は何をしているのだろう
誰に笑顔を渡しているのだろう
もう二度と逢う事はないかもしれない
そう思いながらポストのネームを確かめた
あの頃と変わらない文字が並んでいた
自分でも気付かない内に
胸に手を当てていた
何も考えずに言葉が出た
逢いたい・・・
たとえ心の中の君と
かけ離れてしまっていても
素直に逢いたいと願う