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心の変化 10

三年のクラス替えが発表された。

この時の担任は砂賀先生だった。

クラスメイトは女子の青木利恵ちゃんと加賀谷のりこちゃんしか覚えていない。

利恵ちゃんは芸能界に入れる位に可愛いにも関わらず、俺なんかと両想いだったので、毎日の様に利恵ちゃんの家に遊びに行っていた。

三~四年生はその位しか記憶に無いのだが、砂賀先生の言った言葉を今でも覚えている。


それは何かの授業中だった。

「皆はまだ子供だから今から先生の言う事は分からないかもしれない。でも言っておきたい事があるんだ。皆・・・時間は大切に使うんだぞ・・・。一九八×年の×月×日×時×分という今の時間は、もう二度とやってこないんだ。そして自分の時間は限られている。自分の時計がいつ止まるかなんて誰にも分かりはしない。だからどんな時も今を大切に使って欲しいんだ。」


最後の方は俺なりにアレンジしてしまったが

先生の言いたかった事と大差は無いと思う。

ただこの言葉は心に残った。


「今」と思った瞬間でさえ、直ぐに過去へと流れ去ってしまうのだ。

こんな年齢で時間の貴重さを知ったのに、今の俺は時間を誰よりも無駄に使っている。

だから余計に覚えているのかもしれない。

あっ・・・四年生の記憶がもう一つだけあったな・・・


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