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心の変化 7

母が仕事をする様になってからしばらくすると、父がいない時に限って家には知らないおじさんが来る様になっていた。

おじさんは名前を伏せていたが『小林』という名前だという事を俺は知っていた。

おじさんと母と俺の三人で旅行に行った時、受付の人がおじさんをそう呼んでいたのを俺は聞き逃さなかった。


おじさんはよく家に泊まる様にもなった。

そんな時に限って何故か俺は夜中に目を覚ましてしまう。

人としての本能が働いていたのか、それとも抑えていたであろう母の声が漏れ聞こえたのかは未だに分からない。

ただ夜中に目が覚めてしまうと、それから一人で寝るのは怖がりの俺には無理な話だ。

俺の隣では姉が寝ているが、寝ている人間の横にいても安心は出来なったので、そんな時は必ず母を呼びに行っていた。

呼びに行った時、必ず母はいつも裸だった。

同じ様に裸のおじさんと一緒の布団で寝ていた。

子供の俺に理由など分かるはずもない。

母を起こすと俺を先に部屋へと行かせ、母はきちんとパジャマを着込んでから添い寝をしてくれるのだった。


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