爆死
はつとーこー
ー2022年 ウクライナ 首都キエフー
鳴り響く轟音、揺れる地面、隣人の悲鳴。
最初は世界の終わりではないかと思ってしまった。
「アレックス!車のキー持ってきて!」
「あぁ!今行く!アリョーナ車に荷物積んだか?」
「積んだわ!早く来て!」
「ママおもちゃいえにおいたまま」
「マーカスおもちゃなら後で取りに行くから我慢してね」
「うん」
その瞬間隣の建物が爆発した。
「まずいまずい、早く車乗らねぇとやべぇ!」
男はリビングを抜け、急いで開いたままの玄関へ向かう。助手席から怯えた顔をした妻がこちらを見つめている。後部座席にいる息子も。もうすぐで玄関を抜ける。
しかしその瞬間、目の前にミサイルが着弾。ブワッと火を上げ、彼女たちを車ごと飲み込む。と同時に爆風で玄関もろとも男は吹き飛ばされ、廊下に倒れ込んでしまう。視界も段々と真っ白になっていく。
が、しかし次の瞬間男は何故か薄暗い部屋に立っていた。
自分の手前には長いコートを着たような人が4人。
「はぁ?男かよ。もっと可愛い女の子とか召喚できるかと思ったんだけど。まあいいや、お前ここに来る前どこにいたんだよ」
目の前にいるこの黒いローブを着たアジア人は…?てかここはなんなんだ?状況がわからない…、俺はさっき…、マーカスとアリョーナは…?
ローブの男が近寄りこちらの顔の目の前で手を振りながら言う
「おい!聞いてんのかよ!ハロー?てかナニ人だよ」
「え?ああ、聞こえてる。」
その隣にいた白い修道服を着た女性が笑いながら話す
「アハハ!やっぱりこっちに来たら言語通じるんじゃね?」
「まぁ、正直ナニジンかはどうでもいっか」
なんなんだこいつらは…、ヒッピーか何かか?
「お前たちは何者なんだ?ここは…どこなんだ?」
その瞬間黒いローブの男が手を広げ大声で話し始めた
「俺たちは勇者さ!」
ユウシャ…?
この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。




