これがあるから小説書くのはやめられない~お星さま大好きな、ねこ耳メイドが床をゴロゴロするだけのお話~
おっす、オラ猫耳メイド!!
超人気人形使いのプロフェッショナル、かずにゃんこと四月咲 香月さまからFAをいただきましたので、御礼のショートストーリーです~。
「ご利用ありがとうございました~」
「…………」
またか……。私は今日何度目となるかわからないため息をつく。
この世界に来てもうすぐ半年になる。
大きな夢と希望を抱いて出店をしたものの、鳴かず飛ばずであえなく撃沈。
負けてたまるかと、恥ずかしかったけれど、名前を受けが良さそうな『巨乳猫耳メイドさん』に変え、出店ジャンルも、今はやりのイセコイ(異世界恋愛)に狙いを絞って研究を重ねた。
ザマアリトッツォ(ざまぁ)や亜苦薬冷コー(悪役令嬢)のおかげで、念願のイセコイ小路に出店することができたのだけれど……。
「うにゃあああああ!!! なんで、どいつもこいつも、黙って帰って行くのよっ!! 美味しかったとか、不味かったとか、反応が無ければわからないじゃないのっ!!」
そうなのだ。客(読者)は増えて忙しくはなったが、私が望んでいたのはこんなことじゃないのよ。
たぶん、軽々しく流行りのテンプレに乗っただけの店だと思われているのかもしれない。
反応が無い日々が続くと、自然とこちらのテンションも下がって行き、対応もおざなりなものになる。
お店のオーナー(作者)は大変だ。朝から晩まで、場合によっては、夢の中でもメニューのことを考えたり、空いた時間があれば、市場調査や研究もしなければならない。
周りからは、そんな大変なんだったら辞めればいいのに……って言われるけれど。
「お、お星さまポイントキターああああ!!! にゃあぁぁぁ♡」
私は嬉しくて、お店の床をゴロゴロ転がりまわる。大丈夫、ちゃんと掃除しているから綺麗なのよ。
たまにお客さまが入れてくださるポイント評価。これがまた快感なのよね……。ブックマークと合わせて最大12ポイントのブルジョワポイントが入った日には、しばらく足腰が立たなくなるほど興奮してしまう。
「お星さま……素敵……はぁはぁ……も、もっと~♡ はぁはぁ♡」
こんな快感知ってしまったら、もうやめられないんだからね。うにゃん。
可愛いけど無愛想な巨乳猫耳メイドさんニャンタさん