【84】 デート?
ミーティアは自室へ戻った。
今度は入れ替わるようにして軽装のソレイユが入ってきた。
いつもの凛々しい騎士の恰好ではないな。
柄の入った黒パーカーにタイツのセット。そんなの持っていたのか。いかにも帝国の若者ファッションって感じだな。
――てか、スカートが見えないが。
コイツはミニスカすぎるからなぁ。目視では確認できない。
「どうした、ソレイユ。これから誰かとデートでも行くのか?」
「そんなわけないでしょ」
なぜか睨まれた。目つき悪すぎ、怖いって。
俺は心の中で恐怖に怯えていた。
だが、彼女は意外な言葉を発した。
「ちょっと……付き合ってよ」
…………へ。
「いま……なんと?」
「だ……だから、付き合って欲しいの」
「…………ソレイユ」
俺は、ソレイユのでこに手を当てた。
「ななななななにすんのよ!?」
あ、めっちゃ顔赤くなった。
「いや、熱があるのかと」
「あるわけないでしょ! 平熱よ! ていうか行くわよ……」
「ど、どこに?」
「デート」
「??????」
「なぜ黙るのよ!?」
「美人局とかじゃないだろうな……」
「し、失礼ね!」
うわ、怒った!
これは殺されるな――と思ったが、ソレイユは深呼吸して落ち着くと話を続けた。
「あのね、こんな事は口が裂けても言いたくはなかったけど……あたし、カイトのこと嫌いじゃないし、あんたしか頼れる男がいないの! あんた以上の男をあたしは知らない!」
なんですとォっ!?
まさかの事態に俺は困惑した。
なんだこれは、ソレイユが告白的な?
「いや、すまんが俺はルナと茶を――」
「あ、それ大丈夫。あたしが断っておいたから」
「おま!?」
だが突然、ソレイユは腕を絡ませてきた。胸の感触がねェ!! ――なんて口に出そうものなら殺されるだろう。ので、俺はそのまま連行された。
これ、ドッキリ?




