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84/318

【84】 デート?

 ミーティアは自室へ戻った。

 今度は入れ替わるようにして軽装のソレイユが入ってきた。


 いつもの凛々しい騎士の恰好ではないな。

 柄の入った黒パーカーにタイツのセット。そんなの持っていたのか。いかにも帝国の若者ファッションって感じだな。


 ――てか、スカートが見えないが。

 コイツはミニスカすぎるからなぁ。目視では確認できない。


「どうした、ソレイユ。これから誰かとデートでも行くのか?」

「そんなわけないでしょ」


 なぜか(にら)まれた。目つき悪すぎ、怖いって。

 俺は心の中で恐怖に怯えていた。



 だが、彼女は意外な言葉を発した。



「ちょっと……付き合ってよ」



 …………へ。



「いま……なんと?」


「だ……だから、付き合って欲しいの」


「…………ソレイユ」



 俺は、ソレイユのでこに手を当てた。



「ななななななにすんのよ!?」



 あ、めっちゃ顔赤くなった。


「いや、熱があるのかと」

「あるわけないでしょ! 平熱よ! ていうか行くわよ……」

「ど、どこに?」

「デート」

「??????」


「なぜ黙るのよ!?」


美人局(つつもたせ)とかじゃないだろうな……」

「し、失礼ね!」


 うわ、怒った!

 これは殺されるな――と思ったが、ソレイユは深呼吸して落ち着くと話を続けた。


「あのね、こんな事は口が裂けても言いたくはなかったけど……あたし、カイトのこと嫌いじゃないし、あんたしか頼れる男がいないの! あんた以上の男をあたしは知らない!」


 なんですとォっ!?


 まさかの事態に俺は困惑した。

 なんだこれは、ソレイユが告白的な?


「いや、すまんが俺はルナと茶を――」

「あ、それ大丈夫。あたしが断っておいたから」

「おま!?」


 だが突然、ソレイユは腕を(から)ませてきた。胸の感触がねェ!! ――なんて口に出そうものなら殺されるだろう。ので、俺はそのまま連行された。



 これ、ドッキリ?

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