【81】 水着の乙女たち
水着の乙女たちを堪能しまくった俺は、もう体力的に限界突破していた。おかげで鼻血の在庫ゼロ。なくなった。
よく死ななかったなと、自分を褒めてやりたい。
「は~、遊び疲れたわね」
「いや、ほとんど水属性モンスターと戯れていた気がするけどなぁ」
あの後、海の中から複数のタコモンスターが出現し、襲い掛かってきた。しかも口から謎の白い粘液を飛ばしてくるヤツだった。くらうと、どうやら『毒』とか『麻痺』を受けるようだった。ソレイユとミーティアはそれを顔面に受け、真っ白に。
麻痺になってしまった二人は、その状態で倒れてしまった。それは一歩間違えれば、とんでもない光景だったけど!!
あれはイカンでしょ……。
まあでも――ルナの機転のおかげで状態異常を一瞬で回復。それから、ソレイユの聖剣『マレット』で対処された。俺もナイフで少し活躍したけどな。
「ところでさ、カイト」
「なんだ、ソレイユ」
「あたしとミーティアの顔に白い粘液が付着していた時、なんか興奮してなかった?」
「……うっ、それを思い出させるな。いや、今はもう鼻血は在庫切れで平気だけど」
「? どういうこと?」
え?
なぜ、分からん。
こいつ、男漁り大好きのビッチじゃなかったのか??
「ソレイユ、一個確認したい。怒らないで聞いてくれ」
「いいけど」
俺は他の二人に聞こえないよう、耳打ちした。
てか、あれ。ソレイユ、耳真っ赤じゃないか? 気のせいか。
「お前、男遊びが好きなエロ女子じゃなかったのか?」
「――はぁ? 殺すわよ」
「目こわっ。いやいや、前に言っていたじゃないか。男遊びしまくってるって……」
「じょ、冗談に決まってるでしょ……。そもそも、そーゆー経験とかないし」
意地でも認めたくないのだろうか、ソレイユはモミアゲを弄って誤魔化していた。……あ、違う。髪か。――って、ん!? 経験が、ない!?
あー…。
これは聞いてはいけない『深い闇』だったか。




