表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/318

【80】 漢として

 幸せを感じすぎて思考回路が壊れつつあった。俺は次第に理性を失い始めてしまい……今だけは商人ではなく、ただの(おとこ)として彼女を求めた。


「ルナ……その、俺は――」


 彼女の(ほほ)に手を伸ばし、自然に寄せていく。

 ルナもまんざらでもないようで、(やわ)らかそうなくちびる緩慢(かんまん)に接近してくる。……多分、きっと、お(たが)い雰囲気に流されるままだった。


 あとは気持ちを確かめ合――――



『ゴッチ~~~~~~~~~~~~~~ン!!!!!』



 あと数センチのところ、


 俺の顳顬(こめかみ)に『ハンマー』らしきモノが衝突した。

 重すぎる衝撃によって吹き飛ばされていく。



「いでえええええええええッ!!!」



 こ、この異形ハンマーは聖剣『マレット』。

 つまり――あの赤ビキニ・ソレイユの武器である。ヤツめ、投球モーションで思い切りブン投げてきやがったな……。


「ソレイユ、おま……! 俺のレベルが低かったら死んでいたぞ……」

「死なない程度に抑えてやったのよ。ていうか、あんた、ルナを押し倒して何やってるのよ。しかも、あたしとミーティアの前で!」


「はぁ? ……おし? うわぁっ!」


 気づけばルナは、顔を真っ赤にして仰向(あおむ)け状態。ちょっと乱れているし……なんて光景だ! アレはどうやら俺がやったらしい。……やば、理性完全にぶっ飛んでいたわ。ルナの魅力(みりょく)すげぇ。


「押し倒しちゃってごめんな、ルナ」

「…………残念です」

「え? ごめん。何て言った? 声が小さすぎて聞こえなかった」

「い、いえ……。それより謝らないで下さい。わたしは別にカイト様になら……何をされても嬉しいですし……」

「!?」


 語尾(ごび)弱々(よわよわ)しいのでよく聞こえない。


「カイト。ルナに見惚(みほ)れていたのですね。そうはさせません! さあ、カイトもこちらへ!」


 元気いっぱいのスク水ミーティアに腕を組まれ、海へ引っ張られていく。


「うわっ……近いって。当たってるし……」

「じゃあ、これで借金ちょっと減らしてください」


「し、仕方ないな……って、なるか! この程度で減らすかってーの」


「むぅ。では、エルフの魅力(みりょく)を分からせますっ」

「お、おう」


 ま……少し頭を冷やすか。

 それに、せっかくの海だからな。遊びまくろう――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ