【60】 スライム相当
ルナは敵の猛攻に対し、人間を超える反応速度で――
「グロリアスプロヴィデンス……!」
例の防御スキルを展開、敵の水属性魔法『メイルシュトローム』から守ってくれた。ナイス……! てか、手元見えなかったぞ、早すぎ!
そして、ついにパライバトルマリンゴーレムのレベルは『1』となった。これで、ヤツは雑魚同然。こんな俺でさえも一撃で屠れるだろう。
「こんな武器だけど余裕だろ!!」
俺は唯一の武器というか……護身用の『ナイフ』を取り出し、敵に一直線へ向かって行った。きっと大丈夫、敵は『Lv.1』なのだから――。
「うおおおおおおおおおおおおおッ!!」
よし、動きも鈍い、まるでスライムだな。これなら接近も容易だ。
そして、通常なら敵は超硬度ボディだが、今は違う。ナイフを滑らかにスラッシュさせると――パライバトルマリンゴーレムは呆気なく崩れ去り、木っ端微塵となって吹き飛んだ。
「………………やった」
「やりましたよ、カイト様っ!」
「す、すごいわね!」
「おぉ、カイトってただのヘッポコ商人ではなかったのですね!」
ルナもソレイユもミーティアも寄ってくると、抱きついて来た。……ま、まずい。女の子の感触がああああ……くっ、これは鼻血がっ……!
「み、みんな、待て! その、柔らかいのとかで俺が死ぬぅ!」
「「「あ………」」」
みんな察し、離れてくれた。
……ふぅ。
「カイト様、とってもカッコ良かったです。汗をお拭きいたしますね」
「ありがとう、ルナ」
これで材料は揃った。
というか、宝石までゲット。金もかなり稼げたぞ!




