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【52】 疑惑
久しぶりに街を出た。
店を住処にしてからというものの、セイフの街を一歩も出た事がなかった。……多分、恐れがあったんだ。シャロウと遭遇してしまうかもと。
でも、これから向かう場所は、そのシャロウの管轄ダンジョン。迂闊に近づけば、ヤツ等とエンカウントするかもしれない。それはそれで面倒だ。しかし、『エクサニウム』を何とかして手に入れなければ、家も危うい。
リスクは承知の上で向かうしかない。
「カイト、スライムです!」
「ああ! ……って、まて、ミーティア。それは雑魚だぞ!? 俺でもブン殴れば一撃だ」
「ええ、怖いです!」
「怖い!?」
…………世界最強の魔法使いではなかったの?
「な、なんですかぁ! その疑惑の眼差し!」
「いやぁ~~~」
で、結局、ソレイユがハンマーで殲滅していた。
当たり前だが余裕だな。
「ここら辺のスライムは、突然変異もしていない『Lv.1』よ。ミーティア、しっかりしなさいよ~」
ソレイユに指摘され、ミーティアは落ち込んだ。
いやだから、お前、エルフで魔法使いだろう。
「どーした、ミーティア。得意の魔法は?」
「実は……」
――――――なんですと!?




