【50】 専用ダンジョン
一度家へ帰った。
そこで、ソレイユとミーティアに『玄関事件』と『エクサニウム』の事を話した。
「ふぅん、シャロウがねぇ。カイト、あんた本当に運がないわね」
「残念ながら、俺には不幸が付き纏うらしい。いや、そもそも、あのシャロウと関わったのが運の尽き」
「カイト様、そう卑下なさらないで」
そう励ましてくれるルナ。
唯一、ルナと出逢えたことが幸運だな。
「エクサニウムを錬金術で錬成するのですね。言うなれば『チェンジマテリアル』。かなりの高レベルの錬金術師でなければ、使えませんよ。ふむ……材料は『青輝石』、『赤輝石』、『黒輝石』、『白輝石』、そして最後に『パラジウム』の五つですか。多いですね」
メモレシピに視線を落としながら、ミーティアは必要材料を口にした。そう改めて聞くと、なかなかに骨が折れそうだ。
「ミーティア、心当たりがあるのか」
「ええ、一応、旅をしていたので。ですが、その収集品を集めるのには、ダンジョンへ行かねばなりません」
「それは何処にあるんだ?」
「このセイフの街から歩いて、二時間ほどの距離ですね。名を『シュタイン』という……シャロウが支配し、専用にしているダンジョンですね」
ああ――『シュタイン』か。
かなり昔に一度だけ入ったことがあったな。
あそこは、かなり危険なんだよなー。




