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312/318

【312】 狂戦士の爆炎スキル

【ギルファギニング】Lv.10(MaxLv.10)

【系列】攻撃

【習得条件】ホーリーブレイド

【効果】

 対象:敵/広範囲レンジ


 聖騎士専用。

 ハンマー系武器限定スキル。

 漆黒の烈風を起こし、敵に魔法ダメージを与える。対象は強烈なノックバックを受け、状態異常【スタン】になる。



「――――ッ!」



 ガラテイアは冷静ながらもバーサーク状態へ移行。

 宝剣ルナティックを華麗に振るい、ソレイユのギルファギニングを打ち返す。――って、マジかよ!



「そうきたか。でも!」



 それでもソレイユは諦めず、聖剣マレットを地面に叩きつけていた。その反動を利用して宙へ舞っていたんだ。


 な、なんて大胆な。アイツ、スカート短いの忘れてないか!



「海人様、見てはいけませんっ!」



 俺の両目を両手で覆うルナ。ちょ、なにも見えねえッ。

 おまけにミーティアも俺に密着していた。いや、密着する意味……。



「もう大丈夫だろう」

「そ、そうですね。ソレイユは、今かなり上空です」



 ルナは手を放してくれた。

 顔を上げると、そこにはソレイユの姿が。かなり高いな。

 逆にガラテイアは地に降り立ち、赤青のオーラをまとっていた。あれはバーサークの効果で間違いない。


 更に、宝剣ルナティックを構えていた。

 俺の剣なのになぁ……。

 なんとか取り戻したいところだが、今はソレイユを応援するしかない。



「なるほど。これが聖騎士の力か」



 至って冷静のガラテイアは、宝剣ルナティックに魔力を込めていた。……なにをする気だ?


 一方でソレイユは必殺の兆候を見せていた。ま、まさかここで“アレ”をぶちかますのか……! さすがに闘技場がぶっ壊れる気がするが!



「あんたの負けよ、ガラテイア!」

「いいえ、私は必ず勝利する。それが父との約束……だから」



 宝剣ルナティックが赤く燃え始めていた。な、なんだありゃ!

 あんな機能はなかったはず。


 ということは、ガラテイア自身のスキルか。



「まずいよ……ガラテイアの魔力が高まっているじゃん!」



 俺の隣で慌てるミーティア。ダークエルフであるコイツが慌てるくらいだ、相当ヤベェな。



「ソレイユ! 避けろ!」


「…………」



 俺は大声を出して危険を知らせるが、ソレイユには届かない。高すぎるんだ。



 そうこうしている間にも、ガラテイアはスキルを放った。




「クリムゾンブレイク!」




 爆炎の嵐が宝剣ルナティックの刃から放たれ、凄まじい勢いでソレイユへ向かっていく。


 けれど――、同時にソレイユも聖剣マレットを本気で振るっていた。強振というか、全力だ!


 ま、まさか!




「ガグンラーズ!!」




 一瞬で衝突するガラテイアの赤い炎、そしてソレイユの火・水・風・地の属性魔法。

 当然、属性という面でおいてソレイユの方が勝っていた。しかし、バーサークの影響なのかクリムゾンブレイクの火力を倍増させていた。


 いかん、飲まれるぞ!!


 こうなったら少々卑怯かもしれないが、ガラテイアのレベルを奪うしかない。



 俺は『レベル売買』スキルを使い、ガラテイアのレベルを確認した。




 …………!?




 アイツ……“レベル0”だと…………!?



 そんなことがあるのか……!

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