【25】 Lv.1200
「レベルは『1200』と言ったね」
「そうです」
「さっき、自分で世界最強の魔法使いと自称していたよね」
「間違いありません。あの世界最強ギルド『シャロウ』からスカウトされ、所属しているのですよ」
「シャロウから? でもキミ、所属している感じじゃないよね」
「…………ぅ」
あれ、なんか核心突いちゃった感じ?
少女は汗をタラタラ流していた。
まさか本当に自称じゃないだろうな。
いやでも、高レベルだし……。うーん、しかし『シャロウ』の平均レベルは『3000』だからね。
ちなみに、マスターや副マスターは俺が居た時点では『5000』を超えていた。
よし――確かめて見るか。
「なあ、キミ。このマーク分かるか?」
俺は『シャロウ』のギルドエンブレムを示す。
すると、少女は……
「?」
あー…この反応、理解していない。
ダメだああ、この子やっちゃってるな。
「これはね、『シャロウ』のエンブレムなんだよ」
「……え。ええ!? そんな!」
少女は口をパクパクさせ、驚いていた。
「ウソ……シャロウのエンブレムは、確か……黒い十字架ですよね!?」
少女はペンを取り、適当にあった紙に『十』を書いた。うん、なるほど不正解。
「違う、今の最新エンブレムは『×』なんだよ』
「バ、バツ印だったのですか……。そんな微妙な変化には気づきませんでした」
だろうね。角度を変えただけだし。




