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【23】 金髪の少女
目の前には、金髪セミロングを輝かせる小さな女の子がいた。
小さい、と言ってもルナより少し背が低いくらいだ。子供っぽさはあるけれど、冒険者みたいだな。
その子はエメラルドグリーンの瞳で俺を見ていた。それから、あの独特な耳の形状。服はローブ系だから、なるほど、きっとエルフで『魔法使い』だろうか。
うん、この神秘的な雰囲気はそうに違いない。
「おぉ、お客様。当店をご利用ですか!?」
「……はい、レベルを買い取って戴けるのですよね?」
「そうです。当店は世界で唯一、レベルの売買を行っております。買値は応相談にはなりますが、基本的には言い値ですよ」
少女は少し悩む素振りを見せ、でも直ぐに返事をした。
「お願いします」
キタ~〜~っ!!
◆
お店に案内し、ルナに茶の用意をしてもらった。
俺は少女を客室に招き、席に着かせた。
そして、対面。
「さっそくですが、どれほどのレベルを売りたいのです?」
「その前に……話を聞いて戴いてもいいですか」
少女は何か事情有り気だった。
そうだな、ヒトの話を聞くのも大事な商売である。今後の社運にも関わるかもしれないし、ここは誠意を以て。
「どうぞ」
「実は……」




