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【13】 ワンマンアーミー

「「…………ま、参った」」


 あの大男が圧倒され、両手を()げていた。


 ウソだろ……。


「まさか……帝国の騎士がこんな所にいるとか……」


 帝国の騎士か。


「あんたら二人を拘束し、帝国に引き渡す」


「「ひぃ~! そんなぁ、それだけはご勘弁をぉぉぉ……」」


 二人そろって泣きべそをかいていた。

 帝国といえば『レッドムーン』を指す。


 この街よりも東にあるという大きな国だ。

 俺もかつては、あのクソギルドと共にそこを拠点にしていた。


「外に知り合いがいるから、そいつの所へ行きなさい。いいわね」



「くぅ……こんなのアリかよぉ……」

「命を取られないだけマシだよ、アニキ……」



 二人はトボトボと家を出ていった。

 凄いな。



 圧倒されていると、騎士が俺を見た。


「あんた誰よ」

「お、俺はカイト。そこのルナに拾われて……それで店を」

「ああ、ルナが言っていた……」

「なんだ、知っているんじゃないか!」

「ごめんごめん。じゃあ、よろしく、カイト。あたしはソレイユよ。ご覧の通り、帝国の騎士でね。でも『ワンマンアーミー』だから、自由行動を許されているの」


 ワンマンアーミー。

 それは、上級の騎士にしか許されない特権だ。


 すげえ……そんな騎士は滅多にいないぞ。

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