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魔女とご対面

「ただいま戻りました。特殊3課の東条も一緒です」


 サクラちゃんと一緒に特殊5課の部屋に入り、所属と名前のみの挨拶をする。

 何か暗くない?この部屋。


 さっきまでいた特殊3課の部屋と比べて照明が少なく、光量を絞っているためお昼だというのに薄暗い。


 辛気臭いっていうか、うん、暗い。


 そんな感想を抱きながら、部屋を見回す。


 あ、達見さん見っけ。


 見知らぬ人たちの中で知り合いを見つけると安心するね。


「おかえりなさい、佐倉君。ようこそ、東条君。さっそくで悪いのですが、彼の方がお待ちです。ついてきてください」


 挨拶もそこそこに、魔女の元へ僕たちを連れていく達見さん。



 入り口からは見えなかったけど、入ってすぐに右手側に応接用の部屋があるらしく、そこに3人で入っていく。



 「お待たせ致しました、高倉様。ご要望の者です」


 達見さんが声をかけたのは、前に荒木さんから見せられた写真の黒髪ロングストレート和風美女。スマホの画面越しで見るのと、直接見るのとではやっぱり違うね。


 よく言うけど、本人の方が断然いいです。


 心なしかいい匂いがするし。


「ふうん、そいつらが周子の言ってたヤツか。なかなか面白そうなツラしてんな。お前たち、ここでは何をしているんだい?」




 一通り自己紹介をして、対面の座席に座る。


 何か見た目と全然違うな、この人。


 目の前で笑いながら咥え煙草で火をつけている人物に大和撫子の幻想を崩された僕はこっそりため息をつく。


 隣では達見さんが、最近異形の活動が活発化しているため、前のように力を貸してほしいというのようなことを言っていた。


 それを黙って聞いている魔女の人。えっと、確か高倉様って達見さんは言ってたよね。


 その高倉様はなぜ僕とサクラちゃんをじっと見つめているのでしょうか?


 煙草の煙が僕らに当たらないように横に吐いてくださるのはありがたいのですが。


 目を細めて僕らを見つめていた高倉様は、ニマっと笑って吸っていた煙草を上に投げた。


 思わず目で追って、後悔した。


 なんでって、高倉様が投げた煙草を受け止めたのは厳つい手足を生やした魚だったからだよ!!


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