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詩のようなもの  作者: さきち
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彼女 羨望

彼女


何故あなたは

私に声をかけたのか

あなたが知るその人の

私が肉親だったから?


何故そんな目をしてるの?

懐かしそうな、けれども切なそうな


私を通して

何を見詰めている?


ああ、そうか

あなたは彼が好きだったのか

そんな目をする程

好きだったのか


すとんと私の心に落ちた


語られなかったその言葉

私はしかと受け取った


そして誰にも言わないよ



羨望


前を歩く人を羨ましいと思う

高い場所にいる人が見ている景色が知りたいと思う


だけれど、私の見ている景色も

前を歩く人や、高い場所にいる人と

それ程変わらないんじゃないかと思うんだ

人というのは、本質的に変わらない

悩みや苦しみは、低い場所でも高い場所でも

きっと同じだ


高い場所に居たら、星は綺麗かも知れない

だけど、地面に咲いている花に気づかないかも知れない


前を歩く人は

背後を気にして、ヒヤヒヤしているかも知れない

いつか抜かされはしないかと


だから羨むのは程ほどに

彼らにも悩みはあるのだ

多分ね


誰かの足を引っ張るより、

自分の足を前に進めた方が、

よっぽど建設的で、健全だ


だから、歩けばいい

一歩ずつ


何処かには行けるだろう

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