表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩のようなもの  作者: さきち
8/42

トラウマ 仕事

トラウマ


誰も私の恐怖には気づかない

足が震えている

心臓がバクバクと鼓動を刻み

耳の奥でドクドクと血が流れる音がした


友達でさえ気付かず、苦笑い


酔っ払いが絡んでいる

男が面白がって、女を追いかけ回している

ただそれだけの事

誰も彼もそ知らぬ顔


ああ、こんなものか

私の抱く恐怖など

この空間では風が吹くより些細な事


だって彼は知らないんだ、私に起こった事など

だって彼らは知らないんだ、私の傷など


だから平気で人の傷をえぐるのだ

悲しいけれどそれが現実


知らないから許される?

謝る彼に私は頷いた

友達の陰に隠れながら

言いたい言葉を飲み込んで


私はどうすれば良かったの?

泣いて訴えれば良かったの?

親にさえ言えない事をこの男の前で?

言える訳がないでしょう?


だから私は胸に手を当てる

私も知らずに、誰かの傷をえぐってはいないかと



仕事


私は夢見る

私の前の土塊が

皿になり素敵な料理が盛られ

誰かの笑顔に繋がっている事


私が仕事をするのは

お金の為ではあるけれど

その為だけでもないんだよ


指紋は削られ

手を荒れさせてしたその行為も

悪くないって思える

誰かの幸せに繋がっている事


仕事とはそういうものであって欲しい

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ