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詩のようなもの  作者: さきち
7/42

逃げ道 笑顔

逃げ道


私は気付いてしまった

終わりにするという事が持つ甘い響きに

死もまた、甘美な響きで

この苦痛から解放されるなら

それも悪くないなんて


ずっと怖れていた筈なのに

ある日ふっと心に過ぎった

終わり、死

囚われて仕舞えばどうなるだろう

やはり、まだ怖い

そんな自分にほっとする


私は逃げ道が欲しいのだ

いつか私を支えた

あなたの言葉の様な逃げ道が

どうしても駄目だと思ったら

泣きついて来い

その言葉があったから

私は踏ん張ってこれたのに


今あなたは居ないのだ

私の逃げ道だった

あなたは居ない


ねぇ、私は何処に逃げればいい?


それに焦がれて生きる事

どうか誰か、許して欲しい




笑顔


上手く笑えない

どうしてそんな顔をしているの?


眠れない

頭の中に靄がかかり、感情は虚ろ

何も感じない

空を見ても美しいと感じない

音楽を聴いても心に響かない

それなのに、何故涙が止まらないのだろう

どうして私は泣いているの?


頭の靄を流す為?

靄の中に隠れたものを洗い流す為?


どうすれば良いのか誰か教えて

自分を救う方法を


本当は知っている

自分自身を救うのは

自分でしかあり得ない


笑える自分に戻りたい

用意された逃げ道を利用したことはありません。それが、私の自慢だったりするのです。

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