表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セロてーぷ!  作者: GRAy
1/1

プロローグ

僕は、屋上の扉を開けた。

それに伴って、上空の爽やかな風が流れこんできた。


まず目に飛び込んできたのは、蒼い空と白いコンクリートの床そして、広い屋上にポツンと立つ女子の背中。


女子の背中?


確か、今は授業中で、僕はサボってここにきている。


つまり、僕と同じ理由か、同じ理由じゃないかそれしかないはずだ。


「なにをしてるの?」


僕は気づけばそんな声を出していた。


「空を、見ていたの」


彼女はポツリと言った。


「空?」


「そう、空」


彼女は空を仰ぎなから。


「空、綺麗でしょう。青くて大きくて今にも手が届きそうで」


「ああ。」


「でも、絶対手の届かない空。素敵でしょう?」


「………」


僕は見とれていた。

振り返った時の彼女のあまりの笑顔に。


すべてを諦めて、すべてを受け入れたような、悲しんでるとも、喜んでるようにも見える、その透明な笑顔に。


不覚にも、僕は恋に落ちてしまっていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ