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о●第20話●о


パン、パーン! 生徒会室中にクラッカーの音が鳴り響く。

普段様々な書類が乗っている机には、ジュースやお菓子がたくさん並べられている。


「杉倉君、鳩羽君、退院おめでとう!」


藤川先輩が笑顔を向けて来た。 って言っても、俺は今から2週間前には退院してたんだけど。

何せ樹の奴が重症でさ、こいつの退院を待ってたらもう6月。 あっという間に梅雨の時期。


「あの〜…、俺まで良かったんですか?生徒会役員じゃないんですけど……」


樹が珍しく控えめに尋ねる。


「良かったも何も、お前のおかげで波那は助かったんだし」

「そうですよ。生徒会のゴタゴタに巻き込んでしまったんですから」


うーん。 すっかり3年生ペース。 やっぱ歳の差ってモノをいうなぁ。


「でもホント、姫が無事で良かったよ」


柔らかい声でそう言って、静は笑った。

――――え…? ちょ…っ、静が笑……っ?


「静っ、もう1回!」

「やだ」


即答かよ。 ちぇー、ケチー。 ほんの一瞬だったけど、すっげぇ綺麗だったよ?

藤川先輩と血縁だっていうの分かるわ。 いつも今みたいに笑っていればいいのに。

さっきから気持ち悪い目でこっちを凝視している変態会長と樹には気付かないフリ。

だっていろいろ面倒そうだし? まぁ、樹には世話んなったけど。

……と、不意に。


「?」


服の裾をくいっと引っ張られ、振り向く。 そこには。


「杉倉君…、ちょっといい…?」


何かな? マイハニー。




第21話に続く。。



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