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о●第16話●о


あれから何事もなく時間は過ぎ、この時はやって来た。

けれど。


「姫、木松靖佳の姿が見えないんだけど…」

「あれ…、ホントだ」


集合時間はとうに過ぎているのに。


「俺ちょっと行って来るわ」

「なら俺も…」

「静は先輩達に言っといて!」

「でも1人での行動は……っ」


あー、もう。 静は真面目だなぁ。


「大丈夫だよっ!にーちゃん連れてくからっ」



 ◆



「靖佳がいない?」


木松靖都は、つり目気味の瞳を見開いた。


「あいつ生徒会のとこ行って来るってさっき言ってたぞ」


うーん…。 これはもしかしなくても反乱組の仕業だよなぁ…。 よりによって靖佳ちゃんに……。


「俺今から探しに行くんだけど、お前も手伝ってくんねぇ?」

「…言われなくても」


とまぁ、ある意味最強の助っ人を連れて、俺は体育館を後にした。



 ◆



髪を乱しながら、校舎の階段を駆け上がる。 探し人は、意外と早く見付かった。

目の前には、2・3人の男子生徒に腕を無理やり引っ張られている靖佳ちゃんの姿。


「…お前ら何してんだよ」


木松の低い怒声が響き渡る。 かなりご立腹だな、こりゃ。


「何かな?ボクタチ。今から俺らこの子とちょっとお話があるんだけど」


1人の男子生徒がにやっとした笑みを零しながら言う。

ちょ…、その顔でその台詞を吐くのはやめてくれ。 何か如何わしい。 そして気持ち悪い。


「テメェら…、その汚ない手を放せよ…」


俺の隣で今にも殴り掛かりそうな木松を宥める。 問題起こされちゃ困るでしょ。 一応生徒会役員だし?

でもやっぱり、俺もその汚い手で清く可愛い靖佳ちゃんに触られるのは耐えられない。

って事で。


「その子の代わりに、俺とお話しません?お兄さん方」


侮蔑inスマイル、0円です♪




第17話に続く。。



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