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少し話をしようと思う。  作者: みょんですよー
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アクシデントの話

少し話をしようと思う。

アクシデントとは、不意の出来事、事故などを指す言葉である。

僕としてはそういった出来事はできれば起きてほしくはないのだけれど、生きている以上はアクシデントはつきものみたい。


ちなみに今回のアクシデントそれはなんでしょうか?

 1 別の船と衝突

 2 魔物の襲来

 3 漂流物の激突

 4 乗船人数による問題


まぁどの選択肢もあり得なくはないのだけれど、正解は…2の魔物の襲来となるわけだよね。 この船にもいちよう大砲がついていたり魚雷が打てたりするのだけれど、魔物はそう簡単には倒せない。 あぁちょっと御幣があった。 正確には倒せるけれど倒しきれないが正解である。 つまり一匹じゃないのだ。 水の中にいる魔物は船を襲撃する際、最低でも100匹以上はいるのだ。  今回の魔物に限って言えば数を数えるのが面倒なくらい。 数の暴力である。


こんなアクシデントに巻き込まれたとき活躍するのは、航海者と呼ばれる者達だ。 ちなみに僕は違う。 航海者は水を操ることができるので、水を操ることで船に近づけないようにしたり、水を固めて打ち出すことで魔物を倒したり、水を噴射して船の速度を大幅にあげたりと活躍の場がとても多い人たちだ。 普段から能力を使えばもっと早く次の島にいけたりするんじゃないか?と思うかもしれないけれど、実はそんなにこの能力は燃費がいいわけではないらしいんだよね。 使った後はみんなすごく疲れた表情をするから。


そんなこんなで魔物の襲来である。 今回の魔物はアジと呼ばれる魔物である。 体長1~3m。 泳ぐ速度は時速80km。 ひれは人間なぞ真っ二つにできるくらい鋭利。 しかも頭部は金属に突き刺さるほど硬いという魔物である。 人間の勝てる相手ではないと思うのが僕の感想。 しかしそんな魔物も航海者の能力により船には近づけないようである。 近づけないだけなのでなかなか魔物が逃げることもないのだが…。 


航海者によって魔物の数も少しずつ減ってはいるのだが、なんせ数が数だ。 今この船に乗っている航海者は30名。 普通の航海者は20匹ほどは倒せるので最大で600匹は倒せるのだが、今回は一向に減る気配がない。 まぁ航海者全員が攻撃に回ることはないのだけれど、さすがは数の暴力だと感心したくなる。


さて、倒せない場合どうするのか?回答はこの船に乗っている他の乗客も戦うというものだ。 …沈む島から逃げてきた人を客というのかは知らないが。 戦うといっても武器を振り回してといったものではなく、能力を使うのだ。 能力の話はまた今度ということにして、航海者のように水の能力を持ったものはそう多くはないのであまり戦力にはならないのだけど。 ちなみに僕は水の能力も使える。 なぜ航海者じゃないのか?というとのんびり地に足付けて暮らしたいからだったりする。 航海者は海の上で一生を終えることが多いのだ。


乗客も戦いに参戦したことでどうやら魔物の群れも倒しきれそうで、船上から戦場に向かって様々な攻撃が飛んでいる。 ちなみに上手いこといったと思ったりしている。 戦闘開始から4時間ほどで魔物の群れは殲滅できた。 水にアジが大量に浮かんでいる。 今回の魔物の群れは総勢1000匹くらいだったらしいから仕方がないといえるが、船上には能力を使ったことにより疲れ果てた人たちが座り込んでいた。 まぁ皆無事乗り切ったから笑顔だったけど。 やっぱり能力は使うと疲れるみたい。 能力は人によって使い方が違うので消耗の度合いもまちまちだが、まぁそのうち話すことにしよう。 ちなみにこの日の夕食はアジで、とてもおいしかった。

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