耳掃除における綿棒の優位制(耳掻きとの比較)
あなたは、耳掃除が好きですか?その問いに対して「はい」と答えていただける方の購読をお待ちしてます。
はじめに
皆さんは、耳掃除をしていますか?
しているとすれば、どのくらいの頻度でしていますか?
耳垢は乾燥型ですか?それとも、湿気型ですか?
そして、あなたは『耳掻き派』でしょうか?『綿棒派』でしょうか?それとも、それいがいの方法を用いていますか?
耳掃除は歯磨き、爪切りと同様に日常生活において、定期的に行われなければならない体の手入れである。
基本的に回数はまちまちで、
「毎日やっている」という人もいれば、
「3週間に一度」くらいの人もいる。耳鼻科医の理想とされる3ヶ月に一度という人はなかなかいないであろう。
今から、6年前、著者が大学に入り立ての頃、同じアパートに住む大学生6人で人生ゲームをしていた。
すると、体育学部の石塚君(仮名)が著者の机に置いてある綿棒を見て、
「綿棒買うの忘れてた!」と言った。すると、同じ体育学部の弓岡君(仮名)が、
「お前も綿棒で耳掃除すんか?わいも、3週間に一度くらいやるでー!」と言った。
そこから、耳掃除の頻度の話題となる。
それに対し石塚君は
「俺は水泳やってるから、1週間に一度はしているよ。ふやけて中耳炎になるから」
隣にいた商学部の佐藤君(仮名)は、
「俺は特に意識してない。最近してないな。て思ったらしてるよ」と言い、著者の机の上の綿棒を勝手に取る(笑)
「俺は、痒くなった時に耳掻きでする」経営学部の浅田君(仮名)が言う。
「俺は、耳掻き片手にテレビ見ながら毎日カリカリやってよ」
情報通信学部の三田君(仮名)が言う。
著者は5人の会話を黙って聞きいていた。
著者は、3日に一度くらいのペースで耳掃除をしている。他の5人としかし、近年、耳鼻科医の間で
「耳垢は殺菌作用がある。皮膚を保護している。」という観点から、
「耳掃除は3ヶ月に一度耳鼻科で行えばいい。」という意見が出されている。しかし、いくら医者から
「しない方がいい!」と忠告されても、気持ちいいもの気持ちいい。日本人という民族は耳掃除の好きな人間が多く、新種の耳掻きや最近では大都市には耳掻きエステといった『耳掻き専門店』までできている。このような見方から、今日の耳掃除ありかたについて、考えてみたい。
1耳掃除の頻度
皆さんは耳掃除について、知人や家族と話した事はあるだろうか?著者が耳掃除好きな事もあり、何度か話題になった事がある。
散髪やエステと同様に耳掃除も頻度についての話題になる。
異なり、耳掻きと綿棒を併用しているが、平均的な頻度で行っていた。
耳掃除の頻度は、耳掃除の好き嫌いも関係するが、その人置かれている状況や生活スタイルが大きく影響する。例えば、先ほど石塚君が言ったように、水泳をしている人間などは耳の手入れは頻繁に行わなければならない。また、埃の多い職場で働いている人も耳掃除の頻度は多いと考えられる。
更に、体質的に耳垢が出やすい体質の人は耳掃除の回数も多い。そして、耳掃除を『耳掻き』を用いるか『綿棒』を用いるかも、耳掃除の頻度についの焦点となる。先ほど、耳掻き派の浅田君は
「痒くなったらやる」と答え、三田君は
「毎日カリカリしている」と答えた。耳掻きは綿棒と違い消耗品でない事、手軽に取り出せる事、カサカサ耳における痒み(のちに述べる)だと考えられる。
しかし、結局は耳掃除が好きか嫌いが耳掃除の頻度に大きく影響する。耳掃除によって快感を得る人は、皮膚を傷つけてでも耳掃除をしようとするが、耳掃除に険悪のある人は、耳垢栓塞になるまで、放置する。
やはり頻度に一番大きく影響されるのは好きか嫌いかである。
耳垢の種類には大きく分けて乾燥型と湿気型がある。カサカサ型であれば更に、粉型や脱け殻型になどに区分される。
日本人においては、カサカサ型が8割、ベタベタ型が2割と言われている。欧米人になれば割合は反対であり、黒人に至ってはカサカサ型は皆無に等しい。カサカサの耳垢の特徴は、地層のように何層にも重なり、塊となって耳を塞ぐ。
一方、ベタベタ型は固体化する事はまずなく(溜めすぎて固体となってしまう事もある)手で掻き出したり、耳掻きのような道具を用いて除去する事は難しい。反面奥に押し込んでしまう事は少ない。ではあるが、ベタベタ型はカサカサ型に比べて、取り除きにくい事は確かである。使用できる用具も綿棒で耳掻きは不向きであるり耳の壁に貼り付いた垢は取りにくく、風呂でふやかすかアルコール綿棒を使用するしかない。
『耳掻き』(ここでは耳掃除をする道具を指す)の起源はいつであろうか?正直な所は不明であるが平安時代後期の遺跡からそれらしき物が発掘されており、現在の耳掻きについては江戸時代に高橋図南によって発明された。海外においても、古代中国の遺跡やローマの遺跡から耳掻きが出土している。おそらく、原始時代においても耳の中が汚れるのは同じである為、何らかの方法で耳掃除を行っていたと推測できる。『耳掻き』は通常、反対側に凡天と呼ばれるアヒルの毛で作られたフサフサがついているか、または、キャラクターのような人形がついていたりする。耳掻きの種類も豊富で竹や木でできている物以外にもプラスチックや銀でできている物もある。
現代においては、『耳掻き』と同様に『綿棒』も使われる。綿棒は1920年代にアメリカで開発され商品化された。日本には戦後になって進駐軍によって持ち込まれた。
現在の綿棒は、白い綿でできた物以外にも、耳垢の取り具合が識別できる黒い物やアルコールのついた綿棒がある。
『耳掻き』と『綿棒』の最大違いは使い回しができるかどうかである。耳掻きは何度も使う事が可能だが、綿棒については使い捨てである。そのような点から綿棒の方が衛生的である。
綿棒は耳掃除の他にも化粧や機械類の掃除、塗装などにも使われる。
著者が自衛隊の新隊員教育課程にいた頃、銃の清掃を頻繁にやらされて妥協は許されない。そこで登場するのが『綿棒』だ。綿棒は手やブラシの届かない、いわゆる痒い所に手の届く事ができる。それにより、隊員はこぞって綿棒を買った。
似たよなケースは一般社会でもあるのではないか?
このような事から、綿棒が耳掻きに比べていかに使い勝手が良いか分かる。実際問題として、綿棒のシェアは拡大して耳掻きにのシェアは反比例するよう、減少している。
中には
「あのガリッとした快感がたまらない」と言う人もいるが、実際は耳の皮膚を傷つけてしまう可能性も高く勧められない。耳鼻科医の中には
「耳掻きなんてなくなってしまえばいいんだ」と言う医師もいて医学的にも良くない。
また、耳掻きはカサカサ型の人には使えるが、ベタベタ型の耳垢の持ち主には不向きである。日本のようなカサカサ型の耳垢の持ち主が多いのでユーザーはいるが、ベタベタ型の多い欧米ではシェアは低いと思われる。
以上の点から『耳掻き』の購買率は年々減少し、『綿棒』が耳掃除に用いられる道具の主流になっていくと考えられる。
購読ありがとうございました。