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01 カスと意気投合する父

私には暗い過去がある。

それは、絶対、今でも思い出したくない。そして、誰にも言いたくない、無知な私と成熟した脳への裏にある男性の秘められたケモノ・・・

いや、ケダモノと言うべきか。熟れた梨を包丁で切って熟された柔らかい部分が包丁の切れ味よりも重さに耐えきれなくなってグチャグチャになる気分、

もうあんな事したくない・・もうあんな事誰にも言いたくない・・その感触だけが、私の脳裏に深く刻み込まれている。

もうそんな過去消しさりたいのに、どうやっても消せない。それは、すりかけの墨拓から出たドロドロした濃ゆい液体をそのまま直接脳にぶっかけられた感じだ。消そうとしても脳全体を切除しないといけないので、記憶は、消えるのだけど重度の障害が残るので次の日から障害者手帳が手渡されるだろう。


 私は、ぐるぐるとずっと続く階段を片足ずつ一歩、一歩重ねて登りきった。

足が重い・・でも、

ここの頂上には、それなりの価値が私にはあると思うんだ。

そして、チャイムを押さずに扉を開けた。

「お邪魔しま~~す!!」

「お邪魔するんだったら帰ってセリー。」

「じゃあ帰ろうかな。」

「・・・・・」

「も~~う止めてよ!!」

「ハハハハ!!。」

「何でそんなに笑うの!?」

「ゴメンゴメン面白かったからさ。」

「セリがホントに帰ったらどうしてたの!?」

「はっ?そりゃ~~勿論必死に止めるさ。」

「ウッソだ~~!!」

「ウソじゃね~~よ、こうやって片手で頭つかむだろーそしたら身動きとれねーから。」

「スグ抜けるよ!!」

「いや、セリーの頭小さいから俺のこの大きな手でスッポリはまるさ、そして俺の握力ハンパないからね、こう見えて。」

「えっ!?ホントに?」

「確かめて見るか?この缶カンで・・・ホラな、スグぐちゃっただろ。」

「ってこれアルミ缶じゃんセリの頭はアルミじゃないよ!!」

「ハハハハ!!そうだな、セリーの頭はダンベルだからな。」

「何その例え?」

「ハハ!!固いだろダンベル。」

「全く意味が分からないんだけど。」・・・・こんなしょうもない会話だけど、私には心が安まる。この空間にいるだけで・・・


「あっ!?お父さんから電話だ。はい、もしもし・・今洸の家にいる・・うん・・うん・・」

「早く帰って来いってか?」

「うん、迎えに来るって。」

「そう言えば滋おじさんシバおじさんの子供誰だったけ?名前忘れた。」

「レンちゃん、レンちゃんでしょ。」

「おお!!そうそうレンの入学式祝い来るって?」

「う~~ん。どうかな?最近お父さん結構仕事の人とかと飲んでるからさ。」

「滋おじさん人付き合い良いからな・・・でも、こういう親戚の集まりって言うのもちゃんとしないとダメだよ。ちゃんとセリーからも言わないと、こういう事は人生一度っきりしかないから、心に残るんだよ・・今、俺良い事言わなかった!?」

「う~~ん。」

「なぁなぁ。('ω')ノ」

「そうかな、セリの心には響かなかった見たい。」

「何だよソレ!!多分まだセリーは、子供なんだよ。だからこの大人な俺の知性あふれる言葉は理解できないだけさ。」

「・・・・・。」

「何!?今、何タメテうなづいたの!?」

「いや~~大人だな~~洸は~と思って。」

「ウソこけ、今のは、絶対見下したろ!!顔見りゃー分かるんだよ!!」

「そんな事・・ない!!そんな事ない、そんな事あるかも知れませんね~~!!」

「何、坂本やってんだよ!!坂本はいらねーから、それこそあるかも知れませんね~~じゃね~よ!!」

「ハハハハ!!ノリツッコミ!!あっ!?ベルなった、もう下にいるんだ。じゃあ行くね。」

「おお、だから滋おじさんにちゃんと伝えろよ。」

「うん。分かったでも、お父さん来れないかもよ。」

「それをどうにかするのがセリーの腕の見せ所だろー。」

「分かったセリ一応頑張ってみる。」

「おう!頼んだぞ!」

洸の部屋の戸を閉めた途端私はリビングにあるソファーの上を見ると相変わらず布団で顔を隠して大きな口を開けながら眠っている初馬兄ちゃんの姿があった。

この人だけは嫌いだ。

だってこの人、全ての女の人の敵なんだよ。女性を利益を生む道具としか思ってない。

「ん”ーん”ー。」わっ!?起きてきた。そーっと、そーっとすり足で・・喋りかけてくんなよ、キモイから、よし!その調子だそーっと、そーっと・・

「ねぇセリノちゃん来てたんだ。」

キモっ喋ってくんなよ、空気読めよ!!

「う・・うん。」

「ご飯食べた?」

「まだ・・」

「じゃあ食べて行きなよ。」

「でも、下にお父さんが迎えにきてるから・・」

「それじゃあ、お父さんも呼んで一緒にご飯食べてから帰りなよ、僕が今作るから。」

「あっ!あ。でも。」

「いいんだよ遠慮しないで。」

イヤイヤ、だから空気読めよこのカス!!明らかに私イヤイヤ感出してただろ、

「ほら、早くお父さん呼びなよ遠慮しないで。」

遠慮しないでって、そっちが遠慮しろよ!!私はむしろ遠慮してないよ。今お前の作るご飯を食べる方が遠慮したいわ!!


「おお初馬このご飯おいしいな!!」って何このオッサンこのカスと意気投合してんだよ!!てか、あまりもの意気投合にお父さんをオッサンって呼んでしまったよ。

「おいセリノ食べないのか?旨いぞコレ。」

「そうだよ、食べなよセリノちゃん。」

食べたくねーこんな日常生活汚れてる人が作った手の料理は、

「おいセリノ食べないとダメじゃないか。初馬、本当においしいよ、この豚の角煮。」てか

完全にレトルトじゃん豚角とか

てか、何ホントに意気投合してんだよ。このオッサン達!?

「おい、味噌汁はレトルトじゃないぞセリノ。」

えっ!?

今さっきの心の声聞こえたのか、このオッサン?確かに、心の中で私喋ったよな!?「そうだよ、セリノちゃん味噌汁はレトルトじゃないから。」

クソ~~やっちまったか~~!!

心の中で言ったと思ったのが現実に口に出てたよ、

クッソ~~やらかしたな、完全に今心の中で言ったと思ったのに・・・「セリノちゃん。じゃあ僕が食べさせてあげるよ!ハイあーんして。」

      !?

「もう嫌!!やめて!!」

「・・セリノちゃん。」

私は初馬兄ちゃんの手に持っていた器ごと手で押しのけた。そして、お味噌汁が液体なのに固形状になって綺麗な丸い物体になりスローになって見えたと同時に床にビッチャっと落ちバラバラに砕け散った


・・・・・


「セリノお前せっかく初馬が作ったご飯を!!」

「いいんです・・僕が無理矢理食べさせようとしたから・・・ゴメンねセリノちゃん。」

「・・初馬兄ちゃんゴメンなさい!!私チョットさっきお腹いっぱいで何か食べたの・・だから・・」

「そうだったんだ・・本当にゴメンね。」

すると、洸が何事かと目をこすりながら自分の部屋から出てきた。

多分、さっきまで眠ってたんだろう・・


「どうしたんだ?」

「いや、何でもないよ。それより洸もご飯食べる?」

「いや床とかチョーびちょびちょなんだけど。」

「ちょっと手すべらせて落ちただけだよ。」

「そうか、それなら良いんだけど、初馬兄ちゃんご飯頂きます。」

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