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序章
理系の電子機械を専門とした大学で今年4年になった春、陸奥次 隆司は戸惑った。
普段乗る電車より1本早く乗ったのが悪いのか。
それとも研究室の集合時間を間違えたのが悪いのか。
どちらにせよ、どうでもいい。
なんだ、この状況はーーーー。
気づけば白い空間。
周りには沢山の人がいた。
よく見ると肌や髪の色などが違う外国人が沢山いる。
「おい、ここはどこだよ」
「俺は会社に行く途中だったはずだぞ。」
「僕はデートがーー。」
「私はオーディションにいくはずだったのよ!?」
「異世界の者達よ。
この世界を救っては頂けないだろうか。」