第76話 黙れクソ雌豚ビッチ。馬糞でも食ってろ。
☆ タマSIDE ★
「………あざとい。」
「んふふっ、褒め言葉だねー。吐き気を堪えるのが大変だったよー。」
もちろん私はジュリエットことタマだよー。
私は、頭のネコミミを折りたたんでから三人に接触し、いろんな活動を行った。
あの三バカには、私が外国人の子供にしか見えなかっただろう
私は英語も得意だからね。外国人のフリなんて、よゆーだよ。
「澄海くん、このパーカーありがとー。コレのおかげで私の尻尾を隠せたよー。それに、パーカーの中にいろいろ隠せたしねー。」
「………(こくり)」
三人が更衣室に入ったことを確認して、係員室に入る。
係員のおじさんに頭を下げる
「やあ、また会ったね。」
「うん♪ おじさん、ありがとねー」
「おや、日本語がしゃべれたのかい? てっきり外国人さんかと思ったよ、ジュリエットちゃん。」
「えへへー。私の本名はタマだよー。あ、おじさん。ハサミかしてー。」
「そうなのかい? ごめんね、タマちゃん。お母さんには会えたのかい?」
そういって引き出しから取り出したハサミを私に渡してくれるおじさん。
「ばっちりだよー。そして、今から私がすることは、黙認してねー。」
「??? ハサミなんて、なんに使うんだい?」
「んふふっ、悪い事♪」
迷子を装って三人組に近づいて、とある仕掛けをしてきた。
あー、気持ち悪かった。気持ち悪いけど、おっちゃんの為なら私はなんだってやるよー。
おっちゃんが死ねと言えば、私は喜んで死のう。
もともと、この命はおっちゃんがくれたものなんだもの。
私のすべては、おっちゃんの所有物なの。
「………作戦は。」
「うん♪ 成功だよー♪」
「………そう。ご愁傷様だね。」
「だねー。でもねー、澄海くん。おっちゃんも言ってたでしょー? Win Winの関係だってさー。私は目的が果たせてうれしい。あっちは銀髪美少女に好かれてうれしい。最高のハッピーエンドだねー。」
「………悪女か。」
「んふふ~おっちゃんの為なら私は喜んで悪魔に魂を売るよー。さてー、戦利品の確認としますかー。」
澄海くんは呆れたため息を吐いたけど、満足するのはこれからだ。
最後に3人組に抱き着いたとき。
私は3人のパーカーのポケットからすべてを盗んだ。
バカだよねー。貴重品はロッカーの中にでも入れておけばいいものを。
まー、プール側に売店があるし、財布を持ち歩くのはわかるよー。
まさか三人の内二人も、貴重品はすべてポケットの中に入れているとは思はなかった
キラメキからの戦利品
・長財布――2万3千700円
・原チャの鍵
・アイフォン
ピアスからの戦利品
・財布―――4千200円
・スマホ
坊主からの戦利品
・財布―――217円
・原チャの鍵
・ガラケー
「ありゃりゃ、坊主の財布はシケてるねー。まー、プラマイでいったらプラスだからいっかなー。」
「ちょっ! お嬢ちゃん! なにをしているんだい!? その財布は………」
「おじさん、勘違いしないでねー。もともと、このお金は私のお兄ちゃんの物なんだよー。あの三人組を見たでしょー? あの三人が私のお兄ちゃんからカツアゲして巻き上げたものなのー。だから私は、それを取り返しただけー。」
「なっ!? 本当かい!?」
そういって澄海くんの方を向くおじさん。
あ、お兄ちゃんってそっちじゃないよー。
「………(こくり) 実際にカツアゲされたのは、あそこで包帯を巻いて女の子に泳ぎを教えているお兄さんだよ。ちなみに、僕とタマは兄妹でもなんでもない。」
おじさんは、すぐにおっちゃんを見つけた。
わき腹に痣。頬には殴られた痕。擦りむいた右腕。
状況を悟ったみたいだ
ただ、私と澄海くんが兄妹ではなくて、あそこのおっちゃんと私を兄妹だと結び付けられないみたいだ。まぁ、血は繋がってないし。
「お金はお兄ちゃんに全部返すけど、私達がこんなことをしていたって知られたらダメなのー。だから、お願いします。見逃してください」
私と澄海くんで頭を下げた。
「う、うーん。同情するけど、それは犯罪だよ」
「わかってるよー。だけど、あんなにボロボロになったお兄ちゃんを見ているのは嫌なんだよー! 」
「う、うぅ………もう二度と、こういうことはしちゃダメだよ。」
頭を下げながらニヤリと笑う。
「もちろんだよー!」
もちろん、嘘だよー。
さて、と。財布の中の確認確認。
・三人の原チャの免許は、財布の中に入っていた
ということで、免許は半分に割った
・鹿児島銀行のカードを見つけた
コレは引出はできないから、半分に割った
・郵貯のカードも出てきた
いくら入ってるか知らないけど、半分に割った
・ファミマTカードが出てきた。
めんどくさいから半分に割った
・Tカードが出てきたのでまた割った
・ポンタカードが出てきたから割った
・保険証も出てきたので半分こにした
・というかカード類は全部割った。
・ファミレスのドリンクバーの券が出てきたかゴミ箱に入れた
「ちょいちょいちょい! なにカードをハサミで半分こにしているの! さすがにそれは!」
「まずいっていうのー? 知ってるよ。知っててやってるんだからー。」
次の物体を取り出す
コレはキラメキの財布か。
「な、それは!」
「ふむ。これはお兄ちゃんに渡そうかなー。」
未使用コンドームが出てきたので、私のパーカーに入れた
「………? タマ。今のは。」
「んふふっ、内緒。澄海くんも知る日が来るよー。」
「最近の幼い子は………なんちゅーもんを………」
きこえなーい。
さて、あらから全部割ったし、お金も回収した。
「さて、次はっと。」
ハサミで財布を全部切った。
バラバラに分解して原型をとどめていない
キラメキの財布、コレは少し高そうだったけど、結局ハサミでバラバラに分解した。
見たところワニ革だった。
こまかく切ってあげたけど。
「あとはー………おーおー。キラメキのアイフォン。エロ画像ばっかりだねー。女の子全員のメルアドに添付添付添付添付添付っと。一斉送信!」
「ちょおおおおおおおおい! それはあんまりだよお嬢ちゃん! それは男にとって辛すぎる!」
「残った画像は全部削除しちゃおー」
「せっかくの画像が! ………はぁ、ご愁傷様だよ」
んふふ~、おじさん。貴方はツッコミの才能があるよー。
誇っていいと思うよー
私のボケについてこれるのはおっちゃんくらいしかいなかったから、おじさんにはTPを50TPあげちゃおう!
おっと、メールが返ってきた。
『いきなり何を送るのよ! 変態! さようなら!』
みたいなメールがちらほら。
『黙れクソ雌豚ビッチ。馬糞でも食ってろ。』
ほい送信。
メールが返ってくる前に、澄海くんにデコピンでアイフォン内部を破壊してもらった。
知ってる? アイフォンは携帯のショップに行っても直してもらえないんだよ!
だから故障の場合は鹿児島市内のアップル社まで行かないといけないらしいの!
ま、この破壊したアイフォンは捨てるんだけどねー。
ピアスの携帯も、同様に内部を破壊する。
坊主のガラケーは逆パカでぽっきんちょ
ふぅ、こんなところかな。
「ありがとー、おじさん。今日の事はないしょだよー♪」
「あ、ああ。わかったよ、お嬢ちゃん。お嬢ちゃん、えげつないね………。」
「それだけ私がキレてるってことなんだよー。私の大好きなお兄ちゃんをリンチしてお金を奪った罪はこの程度じゃ消えないよー。」
「り、リンチ!?」
コクリと頷く。これ以上はおじさんを混乱させるだけだ。
どうせおじさんは信じないだろうし。
あとは、おじさんが告げ口しないことを祈るよー。
切った破片などを塵取りで集め、ビニール袋にすべて入れた。
ゴミはちゃんと持って帰るからねー。おじさんの所には証拠は残さないよー。
といって、係員室から出た。
そして、唖然とするおじさんに手を振って、私一人でトイレへと向かう。
「さて、女子トイレなら、キラメキ団は入ってこれないよねー。」
トイレの個室で、携帯をバラバラに叩き割った。
内部を破壊しているとはいえ、それだけで済ます私ではない。
私は甘くない。本当はあの三人を殺したいくらいなんだ。
このくらいで済んで感謝してくれてもいいのに。
ヒドく歪んだ笑顔で笑いながら、ケータイの破片をトイレに流す。
―――ゴジャアアアア、ゴボゴボ。
はい、ばいばーい。
よーし。ケータイの破片は流した。次に行こう。
ビニール袋を漁ってゴミクズを取り出していると、トイレの外から
『ないない! 俺の財布とケータイと原チャの鍵!』
『どこに落としたんだ!? 三人ともなくすなんて………』
『ギャハハハ! 最悪だ! さっきまで最高の気分だったのに原チャの鍵がー!』
『いや、落としたんじゃねぇ! スられたんだ! ジュリエットの親探しでいろんな人に声かけまくったし、そのついでに何人にもナンパしたから、いろんな人と触れ合いすぎた! 誰がやったのか全く見当がつかねぇ!』
三人組たちが必死こいて財布と鍵を探している声が聞こえてきた
私はそれを聞いてほくそ笑みながら、トイレに財布の残骸を流した
完全に私を疑ってはいない。
―――ゴジャアアアア ゴボゴボ!
これでよし。証拠隠滅。
『キャアアア! さっき迷子の銀髪の幼女を連れてメールアドレスを聞いてきたと思ったらいきなりエロ画像を送ってきた挙句に雌豚ビッチ扱いしてさらに馬糞でも食ってろって罵ったナンパ男!! ヘンタイ! ヘンタイ―――!!!』
『え゛!? なに!? なにが!? なんで!? どうして!? ちょっと待って! オレそんなの送ってな』
『追ってくる―――!! 係員さん! この人チカンです! ヘンタイです―――!!!』
『なんでだ――――――――!!!』
んふふっ そのまま刑務所まで行っちゃえ。
ゴミクズを流し終えた後は、二人分の原チャの鍵。
無免許で三人乗りで原チャに乗るか、歩いて帰るかの二択。
お金は全部スったからバスにも乗れない。
頑張って帰ってねー♪
これで、おっちゃんを殴ったことを水に流してあげよー。
なんちゃって
ぽいっ
―――ゴジャアアアアア ゴボゴボ!
さようなら♪
あとがき
時間をおいてすみません
思いのほか忌子の人気があったもんで、気合入れてそっちの執筆してました
ねこバスはそのうち完結かしら。
免許証を割られたあのキラメキ団たちは、生きていけるのかしら。
刑務所から出られるのかしら
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ついった
@tassaso1
☆ここから割とどうでもいい話★
1.まず、炭酸飲料を用意します
2.冷凍庫に、その………ぺーっとボトルを入れまあす
3.3時間15分待ちます
4.フローズンのできあがり♪
おいしくいただきました
ただし、やったとしても僕は責任なんかとりませんよ、自己責任ですよ!




