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第75話 ★まいねーみず、じゅりえっと。ないっちゅみっちゅー

 その子は銀髪の髪をもった美少女だった。

 年は10歳もないだろう。困った表情に舌ったらずな英語をはなす、女の子

 よく見ると右目が青色で左目が黄色のオッドアイだ。

 水着の上からダボついたパーカーを羽織っているけど、幼いながらに色気を感じる


 しかし、残念ながらオレたちのなかに英語ができるヤツはいない。


 不良をしているだけあって、頭はよろしくないんだ。


「ど、どうした?」

「なんか困ってるみたいだな。」

「え? なにこんな小さな子から逆ナン? 俺はロリコンじゃねぇけど食えってんなら食えるぞ」


 ダイチがキモイことを言ってる。

 俺もロリコンじゃねぇがこの子は確かにかわいい。


 しかし、銀髪の髪、ブラウンではない目の色。明らかな外国人だ。

 対応に困る


 ダイチの発言に少しだけ身を引いた銀髪の女の子

 言葉が通じているわけではないだろうが、なにか危機感を感じたのかもしれない


「どうしたんだ? オレ達に、なにか用か?」



 しゃがんでから目線を合わせ、できるだけ聞き取れるようにゆっくりと用を聞く



「あぅ………」


 女の子は俯いてしまった。

 そんな怖い顔をしていただろうか。

 たしかに今日はコンタクトをしていないが………


 どうしよう、この子はオレたちに何か用があったのかもしれない


 オレの対応になにか問題があったのだろうか


 こういうときは、どうするんだっけか。まずは自己紹介だろうか



「えあっと、マイ、ネーム、イズ、キラメキ・サナダ。ナイス、トゥ、ミー、チュー」


 中学の教科書レベルの事を言ってみる

 すると女の子は言葉が通じると思ったのか、パッと顔を輝かせた


「まいねーみず、じゅりえっと。ないっちゅみっちゅーとぅ」


 ジュリエットちゃんか。兄弟にロミオとか居るんだろうか。

 舌ったらずに本場の自己紹介をはにかんで答えてくれた

 思いのほかかわいかったから頭を撫でてあげた


 するとジュリエットちゃんは気持ちよさそうに目を細める。



 オレはロリコンじゃないが、ロリコンになってもいいと思うようになってきた

 なんだこの子は、かわいすぎる


「えっと、なにか用? わっと、はっぷん(何事だ)?」


「??? あ~、あいむはびんごっと()せぱれいてっど(お兄ちゃんと)ふろむえんだーぶらざー(逸れちゃったの)



 一瞬キョトンとした女の子は、自分の要件を切り出してきた


 なにを言ってるのか全然わかんないけど、ブラザーという単語はわかった。

 そしてこの幼い年齢。困った顔から推測すると、この子はおそらく迷子。

 近くに親もいない。お兄ちゃんか弟が居るのだろう。

 この子、もしくは弟が迷子だからなにかを探してほしいと。

 それなら、この銀髪に似た男の子を探せばいいんだな。



「わかった。キミのお兄ちゃんか弟を探せばいいんだな?

 ロックオン(君のために)ユアブラザー(お前の兄ちゃん)フォーユー(狙い撃ち)


 オレがそういうと、言いたいことが伝わったのだろう。

 顔を明るくしてオレに抱き着いてきた


 そのまま抱き上げる

 不安だったのか、ジュリエットはオレの首に強く抱きつき、震えながら力を込め、爪が食い込んだ


 少し………いや、かなり痛かったが大人の根性で我慢することにした。

 子供の爪が食い込んだくらいで泣き言を言っていたら男がすたる


「え? なになに迷子の親探し? めんどくせー。」

「別にいんじゃね? この子の親だったら美人さんだろ?

 むしろお近づきになりたいくらいだ。」


 ダイチとリューヤがそんなことを言う。

 オレもだ。ジュリエットの親はきっと美人に違いない。


 この子もジュリエットの名にふさわしい美貌を持っている。

 ジュリエットの兄弟を探して、その後ジュリエットの親と合流だ。


 わざわざ日本のプールに居るくらいだ。日本語を話せる人である可能性が高いだろう




「よーし、お兄さんたちに任せておけ! 絶対に見つけてやるからよ!」


「んふ、ちょろい♪」


 はて、チョロイとはどういう意味だろうか。おそらく頼りにしてるよ的な意味だろう。

 英語がわからなくても、語彙でなんとなくわかるとは。オレはもしかしたら天才なのかもしれない




 そんなこんなでジュリエットの兄弟を探すことになった



 しかし、20分くらい探しただろうか。一向に見つかる気配がない



「うぅ………スカイ………うぇあ………」


 ジュリエットはスカイという言葉をよく呟く。

 空? と思って上を向くが、特になにもない。

 どうやらジュリエットの兄弟の名は、スカイというらしい。


 今はジュリエットと手を繋いで、ちょこちょこと歩くジュリエットに歩く速度を合わせてあげている

 この子の親か兄弟を見なかったかといろんな人に聞いて回る。

 時にはナンパしながらプールを回る。


 ここは都会ではないから、外国人なんかはあまりこない


 銀髪なんかはすぐに見つかると思ったんだが………

 もしかしたらスカイとやらは妹を放ってプールを泳いでいるのかもしれない

 許せん奴だ。見つけたらゲンコツの一つでもしてやろう。


 プールを見回すと、修の奴が見えた。

 さっきボコボコにしたにもかかわらず、小さな女の子を水の中で歩かせるために奮闘していた。

 そこに苦痛の色はない。ヘラヘラと笑っていた。

 気に食わない。


 ヤツを無視してプールを見渡す。明るい茶髪のお姉さんはいるが、外国人となると全くいない。

 しかし、これだけ探しても見つからないとなると、オレもそろそろ面倒くさくなってきた



「なーキラメキ。この子を迷子として係りの人に預けた方がいいんじゃね?」


「んー。そうだな。そろそろゲーセンにも行きたいし、ここいらで諦めるべきかね。」


(あくまで自分たちの予定が中心かー。やっぱりゴミクズだねー。20分粘ったことは褒めてあげようかなー。)



「なぁ、お母さんの名前はわかるか? ドゥユーノウ、ユアマザーズネーム?」

「まむ? おさ―――ごほん。オーサー。」


 オーサーさん、か。会ってみたかったな。

 きっと銀髪でボインで柔和な笑みを浮かべた婦人なんだろうな



「ごめんなジュリエット。あとは係りの人に任せて、ここで待っててくれ。すみません。この子が迷子だ。この子の名前はジュリエット、親がオーサー。兄弟がスカイというらしい。」


 ジュリエットの頭を撫でてから係りの人にジュリエットを預ける。

 すぐに放送が入った。


 英語のできる人がいなかったのか、日本語でジュリエットがオーサーとスカイを探しているという放送が入った


 まぁ、そういう固有名詞がわかったら問題ないだろう。

 というか、なんで初めからそうしなかったのか。


 そこまで頭が回っていなかった。



 しばらくジュリエットと係員室近くで待つ。



「あ! スカイ!」


 待った時間は30秒くらいだろうか。

 白髪の少年が現れた。ジュリエットは銀髪。たしかにそこは似ている

 あれが兄なのか。スカイの方が背がすこし高い。

 目の色は赤い。赤とピンクの混じったような瞳。目つきは悪い。表情もあまりない。

 ジュリエットには悪いが顔つきは似ていない。ただ、将来イケメンになるだろうというとこは、ジュリエットと同じだ。


 ジュリエットが白髪の少年の方へ駆けた。

 そしてジュリエットはスカイに抱き着くと、銀色の頭をスカイにこすり付けた


 スカイは鬱陶しそうに顔を反らし、抱きしめ返した。あやすようにポンポンと背中を撫でる。


 おーおー。兄妹、見せつけるねー。


 スカイはオレたちがジュリエットを見つけたことを理解したのか、ぺこりと頭を下げた。

 一応、礼儀がなっているガキのようだ。



 ジュリエットはスカイから離れると、パタパタとオレ達の方へと走ってきた


「んふふ、うぃーうぃるみーとあげいん(また会おうね)!」


 そして、オレの腹にギュッと抱き着いた。

 不思議だ。抱き着かれているのに、体が軽くなったような錯覚さえする。



「さんきゅーべりーまっち」


 今度はリューヤに抱き着く。

 ははっ、リューヤ。少し泣きそうになってやがる


「大きくなったら俺の嫁にしてやるよ。また会おう。」


 ポンポンとリューヤがジュリエットの頭を撫でると、シュルリという音を残してジュリエットは離れた。


「しーゆー」


 最後にダイチに抱き着く。


「元気でな! 達者で生きろよ! ぐすっ」


 ダイチは、感動の再開だったわけでもないし、簡単な別れだったってのに大げさに泣いていた




 ジュリエットはスカイと手をつなぎ、二人で手を繋いで係員室を去った。



「ああ、なんだかんだで寂しいな」

「キラメキに懐いていたしな。好かれたんじゃね?」

「いーなー、キラメキ。いーなー。うらやましーなー」

「それにしても、本当にかわいい子だったな、ジュリエットちゃん。」

「そうだな。また会えるかな。」

「キラメキ! 来週もこのプールに来よう! またキラメキ団で来たら、今度はジュリエットの親御さんも見られるかもしれない!」

「おお! いい考えだ。そうしよう!」





 時間を食ったが、有意義な時間を過ごした。


 ジュリエット。かわいかった。ホレたわけではないが、印象に残る子だった。



 プールも満喫したし、予定より長い時間を過ごしてしまったが、ゲーセンにでも行くか。


 幸い、係員室はプール入口の近くだ。

 三人で更衣室に入る。


 ちゃっちゃと着替えて外に出た。



 今日はなんだかいいことがありそうな気がする


 原チャにまたがる。














































 あれ? 鍵がない。




あとがき


 ありがとう、ジュリエット。


 おかげで俺がめちゃくちゃスッキリした。



 この話、ジュリエットがかなり自由に動いてくれた。


 俺が何かを考えたわけじゃない。 

 前回と今回はタマが勝手に動いてくれた。


 ジュリエットならやってくれると信じていたよ。


 ところで、ジュリエットって誰なんだろうね。


 ヒント:修との漫才。




 感想やイラストは随時メールアドレスにて受け付けております


 tassaso123*yahoo.co.jp


ついった


@tassaso1



   ☆ここから割とどうでもいい話★



 スカイの名前はジョナサンにしようと思ったけどやめた。



 キラメキ団のイラストを上げます。


挿絵(By みてみん)




彼らこそ今を駆けるキラメキ団



 社交性高いです


 しかし人間クズです。あいつら嫌い。


 コピック作品です。

 コピック作品はこれ、7枚目です。


 え? コピック見たことない?


 でしょうね。今まで色鉛筆作品しか投稿してないしね。


 そう、次の章用のコピック作品があるんです、すでに。

 次の章は、今から書き始めます。まだ書いていないのに、次章用の画像が先に出来上がるとはこれいかに。



 なんかもう、絵を乗せるために小説を書いてるような気がしてきたぞ?

 あれれ?



 頭の配色は金銀銅を意識しています


 リーダーが銅ってなんでや!



 そういや、坊主のポーズ、どこかで見たことがありますね




トキメキ「………え?」


坊主「だから、『俺たち、今を駆けるキラメキ団』(ビシ!」


トキメキ「(か、かっこいい。)」


坊主「な、いいだろこれ、きっとはやるぜ」


トキメキ「………オレもトキメキ団作ろうかな。」




ではでは



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