Improvement04『Machine』
自然戦隊ネイチャーマン
Improvement03「Weapon」
―西暦2999年
この時代では『環境問題』が深刻になっていた。
そんな折、『ワールドリメーク』という地球外生命体が地球に襲来した。
彼らの目的は地球を汚し、彼らの住みやすい星にすること。
そのため、『害獣』という怪物を生み出し、地球侵略を企んでいるのだ。
そんな彼らに立ち向かう3人の少年がいた。
人々は彼らを『自然戦士ネイチャーマン』と呼んだ。
サンエとの2度にわたる戦闘から1日経った。
ハカセがテキパキと作業を行い、自然戦士ネイチャーマンの5人は、
家族に承諾を受け、このままネイチャーマンを続けることになった。
さらに、彼らは戦闘が無い時は
東山でバイトさせられるという条約までも結ばれてしまった。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ」
戦闘の時のような奇声を発する大翔。
彼は現在、ライオンと格闘中だ。
餌である肉を与えるだけなのだが、これは怖い。
「ういっ」
最終的に肉を自分とは逆方向に投げる、という事で格闘は終了した。
大翔が投げた肉の方向に、ライオンが走っていく。
自分から離れて行くライオンを見守りながら、大翔は安堵の表情を浮かべる。
「ふぅ…」
数分後大翔は、もとい、ネイチャーマン面子は基地にいた。
他の面子も、サメにトラにクマにカメに、動物の世話をさせられていたようだ。
何故か毎回海と縁があるブルー=鈴木蓮はびしょ濡れになって帰って来た。
颯太や樹は猛獣相手だったため、大翔同様汗びっしょりだ。
そして、一番楽なのが大和。
何しろ相手は基地内で飼育しているカメなのだから。
このミドリガメの『玄武』はハカセが飼育するペットで、
『玄武』と言う名前にもちなみ、『北』の方角においてある。
まぁ、それはさておき。
「疲れたわ~」
「マジだよ。ってか何で俺は毎日海に入らなきゃなんねーんだよ」
「確かにwww
それはそうとハカセ。
敵が巨大化してきたらどーすんの??」
特撮オタクでもある颯太が、ハカセに尋ねる。
「ふむ。それも一応考えてはいるんじゃがの。
現在開発中なんじゃ。なぁジョシュ?」
ハカセがジョシュに話題を振る。
「はい。自然機士ネイチャーオーです」
「ネーミングセンスwww」
颯太が鼻で笑う。他の面子も同様に。
まぁ今作者が即興で作った名前なので、許してほしい。
「5人全員にネイチャーマシンが割り振られていて、
その全部が合体することにより、完成します。」
ジョシュが設計図を見せながら話す。
そこにはよく戦隊物でみるようなマシンが載っていた。
よく見ると、作者はジョシュ=御茶之水アキラだった。
「まだ完成してねーの?」
「はい…」
「じゃあこの状況で敵が巨大化したらヤバいねw」
颯太が一言呟く。このジョークが何故か意外とウケる。
しかし、これがジョークですまされなくなる事を、数時間後彼らは知る。
経済水域を確保するためにつくられた幾つもの無人島。
そのひとつに『ワールドリメーク』の基地はあった。
「さて…」
ワールドリメーク幹部、デストロ専用の部屋。デストロは、そこで害獣を生み出している。
「ふむ。」
デストロは『汚水』とかかれたビンを取り出した。
そして、怪しげな機械にそれを持っていく。
その中にビンの中身を入れた。
辺りが眩い閃光に包まれる。
そして、その閃光が晴れると、そこには害獣・オスーイがいた。
因みに、この名前も作者が今即興で考えたものなので許してほしい。
汚水=オスイ=オスーイである。
滑舌の悪い人に厳しい名前である。
「よし、オs、オシュ、ええい!!汚水野郎!!」
デストロは滑舌が悪いようだ。
「貴様には汚水でこの世界を制圧する事を命ずる!!!」
「ハッ!」
オスーイはデストロに敬礼をし、その場を去っていった。
数分後、オスーイは街にいた。
街の人々にとっては初害獣お披露目である。
そのため、人々は足を止め、皆珍しそうに眺めている。
「何アレ?特撮??」
「自主製作じゃね??」
「すげーよくできてんなぁ」
様々声が飛び交う。
「ふははははは!!!これは特撮なのではない!!リアルだ!!!」
オスーイは1話のサンエと似たようなセリフを叫ぶ。
しかし、対して驚かない人々。
何アレ?演出??などと言っている声が聞こえる。
「演出などではないっ!!!」
オスーイが汚水を人々にかける。
次々と人が逃げていく。
とはいえ、タダの汚水なのでサンエの塩酸のように溶けるなどという事は起こらない。
起こるはずもない。よって逃げる必要も無いのだが…
その頃、東山では例のサイレンが鳴っていた。
そして、ハカセはまた驚いていた。
「何じゃ!!」
「皆さん、害獣です!出発して下さい!!」
ジョシュはハカセ完全スルーで話を進める。
「うおっしゃ!!!」
大翔を筆頭に、次々とワープ。
蓮は心の中でちゃんとワープできるよう願っているだろう。
蓮の祈りは届いたらしく、全員、オスーイの前に登場した。
「出たな!ネイチャーマン!!」
普通ヒーローが言いそうなセリフを何故かオスーイが放つ。
「行くぞ!皆!!」
面倒なので変身のところはカット。
「って、おい!」
何故か大翔が作者に突っ込む。
「まぁいい。
燃える炎の赤!逆襲のネイチャーレッド!!!」
「静寂なる海の青!毎回海に落ちてます。ネイチャーブルー!!!」
「素早い稲妻の黄色!そして決め口上に意味などは無い!ネイチャーイエロー!!!」
「漆黒の黒!全てを闇に変えしネイチャーブラック!!!」
「………緑!綾波ぃっ!ネイチャーグリーン!!!」
それぞれが意味の分からん決め口上を言い、後ろで爆竹が爆発する。
「うおっ!!聞いてねーぞ!!!」
イエローが異常に驚く。
「偉大なる自然の力!自然戦隊…ネイチャーマン!!!」
レッドが最後の決め口上を述べる。
「長ぇんだよぉぉぉ」
オスーイが痺れを切らしたかのように走ってくる。
それにしても戦隊物の敵は何故こういう時に攻撃をしないのだろうか。
決め口上のときなんかに攻撃しとけば戦隊など楽勝で勝てるのに…
「クッ!作者から尺がもうないから早くしろって言われてんだよぉぉぉっ!!!」
レッドはもう決めようとしている。
『FAINAL』
ところが、レッドを押しのけイエローがオスーイに接近した。
「イエロー・ファイナルライトニングキック!!!」
「ぐおわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
オスーイは謎の必殺技に敗れてしまった。
「ライトニングキックって何だよ…」
「雷のように素早いキックwノリでつけたww」
と、そこへデストロが現れた。もちろん、ネイチャーマンの面子はデストロを知らない。
「クッ。忌々しい奴等め…」
デストロはどこから取り出したのだか知らないが
ビンを取り出し、オースイの残骸にかける。
その瞬間、オースイがみるみる巨大化していく。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
「ちょ、マジか!?」
驚く一同。
「さあ、奴等を踏みつぶせ!!」
デストロはそう叫ぶと消えて行った。
「くっそ!ハカセ!!まだ完成してないのかよ!!」
「すまん。まだじゃ…ちょっと時間稼いどいて❤てへぺろ」
「クソジジイがあああああああああああああああああああああああああああああああああ」
逃げまどうネイチャー面子。
「ふっ。そんなんで逃げているつもりかぁ!?」
オスーイが彼らを踏みつぶす。
が、幸い、彼の体は水で構成されているので踏まれても死ぬ事は無い。
まぁ、津波ほどの効果はあるが。
「ごぽっ…ごぽぽっ…助け…」
「b8vwyqぃyqy」
各面子意味不な事を口走っている。
と、レッドのネイチャーフォンに着信が。
「完成したぞ!今、そっちにおくる」
ハカセの声と同時に、現場にネイチャーマシンが到着した。
「おおっ!」
ライオン、サメ、トラ、クマ、カメのマシンが、それぞれ到着。
が、この状況でどう乗り込むのか。
という事はさておき。5人はネイチャーマシンに乗り込んだ。
「変身するときの番号とマシンのマークを押すんじゃ!!」
「よし!!」
それぞれのマシンが結合。
ライオンを胴体とし、左・右腕にサメとトラが。左・右足にはクマとカメが合体。
そして、ライオンの頭が展開。
「完成!ネイチャーオー!!」
よく戦隊物で見るようなマシンが完成した。
「ネイチャーソード!!!」
ネイチャーオーは背中の大剣を取り出すと、オスーイに斬りかかった。
しかし、オスーイに物理攻撃は効かない。
バシャッ
剣が空をきる。
「クソッ!どうすればいい!?」
「必殺技を撃て!!」
ハカセから通信が入る。
「必殺?」
「いつものコードの前に、#1と打つんじゃ」
とりあえず、言われたとおり打つ。
『FAINAL』
電子音が鳴り響く。かなりの大音量だ。
すると、ネイチャーソードが灼熱の炎に包まれる。
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
燃え盛る炎。
「なるほど…ネイチャーオー・ファイナルスラッシュ・ファイア!!!」
ジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ
炎と水のぶつかり合い。
そして、数秒後。オスーイが爆発四散した。
水が辺りに飛び散る。
ネイチャーオーは戦隊物で稀に見る最後の決めポーズを見せ、勝利した。
To Be Conted
第4話完ッ!
遂に登場しました。ネイチャーオー。
想像しただけでカッコいいね!!
次回はマシンに続き、アレが登場します。お楽しみに☆