四大ギルド集結
「総一、あんまりこいつらで遊んだらあかんで!面倒なことになってしまうやろ!」
「そんなん言っても滅多に会わへんからついちょっかいを入れたくなるんや。それにこいつらのリアクションがおもろいねん!」
それから、残りの東京を拠点として活動地域を設けていない我路ギルドは矢嵐ギルドが到着してすぐ後ぐらいに同じ方向から組合本部の入口に向かっているのが見えていた。
我路ギルドは少し特殊でギルドマスターは自由人で
忙しい?人物な為にあまりギルドには顔を出さないので右京武臣がギルドマスター代理を務め、久遠恭介、如月玲奈、葛城結衣の三人が副ギルドマスター的な
存在であり遥かに所属しているハンターは少ないが
個人個人が高ランクなので他のギルドと比肩を取らないでいる。
そして、我路ギルドが矢嵐ギルドの部下の横を通り越そうとした時その内の一人が右京に向かって突っかかっていた。
「あんたら我路ギルドの者やろ!一つ教えてほしいねんけどおたくらのギルドマスターが「魔物〔モンスター〕」を飼ってる噂これホンマなんか?」
「...」
右京含め他の者もこの問いかけを気にせず進もうと
考えていたので沈黙するという行動をとって歩きだしていた。
矢嵐ギルドの部下はそれを見て見下すような表情をしていた。
「黙りってことは事実なんやな。あんたらそれを知った上で所属してるんやったら正気の沙汰じゃないで!あんたら所属するギルド間違えてしもったんやろホンマ同情するで。でももしそうやったら辞めたらええのにしないちゃうことは何か弱みでも握られてんやろ!まさかおたくらのギルドマスターが卑劣で悪辣な人物だとは知らんかったわ」
この言葉を聞いた途端に右京はすごい形相で振り返り
鋭い視線をしていた。
「私のことを侮辱するのは別にかまわない。だが、
あの人のことを愚弄する行為は万死に値する!」
そう言った後に右京がとんでもない殺気を矢嵐ギルドの部下に放っていた。
その直後に久遠、如月、葛城の三人が右京の周りを
囲むようにしてその首元に刃を突きつけて止めに入っていた。
まず、チャラい見た目の久遠が右京を宥めていた。
「ちょっと、ちょっと右京さん少しバイブス上げすぎですって!少し冷静になって下さい」
次に、凛々しい顔立ちをした如月が右京を警告していた。
「右京君、ここで揉め事でも起こしたらあの人に嫌われることになるかもよ!」
これを聞いた右京はしゅんとした顔になったがすぐに元に戻って久遠、如月、葛城に尋ねていた。
「それは嫌だけど...だったら聞くがお前らはあの人の
ことを愚弄されてなんとも思わないのか?」
これを聞いた気品な葛城は怒った感じで否定して答えていた。
「そんな訳ないでしょ!わたくし含めここにいる者は全員あの人に生命を救われてその上で生き抜く術を教えてもらい道筋までも作ってくれた。この恩は返しても返しきれないほど大きい。だからどんなことがあってもあの人のことを悪く言う奴は許せるはすがないじゃない!」
それを聞いて右京は安心した様子だった。
「それを聞けて良かった!もしそうじゃなかったら
あなた方を見損なうところでした。であれば少し威嚇するぐらいは問題ないですよね!」
そう言って今度は右京だけではなく久遠含め他の者達も「MP〔魔力〕」を体外から放出して矢嵐ギルドの
部下に威圧を与える感じで浴びせていた。
このまま収拾がつかず事態が悪化してしまうのではないかと思われた時、矢沢がこの状況を作った張本人の部下の頭を床にめり込むぐらい叩きつけて矛を収めるように頼んでいた。
「何があったのかは分からへんけどうちのもんがどうせおたくらに無礼を働いたんやろ。ここは僕の顔を立ててもらって、どうにか事を穏便に済ませてもらえへんやろか?」
右京達はこの言葉を聞いた後に「MP〔魔力〕」を放出する事をやめていた。
「こちらこそ少しやりすぎてしまったみたいで申し訳ないです。次はこのような事が起きないようにしてもらえると助かります」
そう言って右京達は矢嵐ギルドの横を歩いて組合を
目指していた。
その後、叩きつけられた部下が立ち上がり矢沢に拳骨を落とされ叱られていた。
ゴツン!
「危うく面倒な事になるかも知れへんやったってことは分かってるんやろうな!それとも君はうちのギルドと我路ギルドを戦争にでもさせたかったんやろか?」
「いえ、そんなつもりはけしてありまへん」
「今回はなんとか丸く収めることができたけど今後は他のギルドと揉めへんように気ぃつけてや!」
「ホンマすんまへん」
「言うとくけどもし戦いにでもなっとったら君はおろか大半の子らも死ぬことになっとったんやで!これは僕や不知火達が加勢してでの話やからな!僕自身でさえ無事で済んどったか分からへん。それにギルマスがおったらもっとえらいことになっとったんのは間違いあらへん!」
これを聞いた部下達はとても驚いた表情をしていた。
「それほどなんですか?」
「我路ギルドにおる一人、一人が「怪物〔バケモノ〕」揃いやねんけどギルマスはそれ以上のお人やねん」
「矢沢「覚醒者〔プレイヤー〕」は我路ギルドのギルドマスターについて何か知ってるんどすか?」
「知ってるほどでもないねんけど僕がまだS級になる頃に一度だけ「迷宮〔ダンジョン〕」で一緒に潜ったことがあんねん。そん時の僕はひよっこすぎて何もできずその上「魔物〔モンスター〕」に襲われそうになった時に助けてもらったことがあるんよ。そっから彼は次々と「魔物〔モンスター〕」を一人で打ち倒してたんやけどまだ全力じゃなかった気ぃすんねん。それを見て僕は恐ろしいと思ったし頭が上がらないねん。せやから我路ギルドとは揉めたくあらせんのや!」
この発言に部下達は衝撃が走って言葉を失っていた。
「.....」
まだ、瀧石と不知火がいがみあっているところにいきなり桐生が現れて二人はびっくりして同じ言葉を口にしていた。
スッ!
「集合時間になっても誰一人来ないと思ったらお前らのせいみたいだな!」
ビクッ!
「き...桐生「覚醒者〔プレイヤー〕」
「これ以上、十文字会長を待たせるな!まだ騒ぎ足らないようだったら俺が相手になるけど...どうする?」
「い...今すぐ向かいます!」
それから、不知火や瀧石だけではなく他の者も組合の会議室に向かい全員が着席した後、十文字は前置きを入れないで本題に入っていた。
「皆さんをお呼びしたのは他でもありません。我々は「魔物〔モンスター〕」が占拠している区域の攻略戦に動き出したいと考えています。それにあたって皆さんにも協力していただければなと思っています。もちろん強制ではないですが皆さんはどうお考えですか?」
不知火、瀧石、矢沢、右京の順でこの問いに答えていた。
「俺は別に協力してもかまわねぇぜ!この件は組合の問題だけじゃなくて俺にも関わってくることだからな」
(それに、あいつの故郷を取り返して見せてやりたいし)
「私も特に異論はありません。早く片付けておかないと惨劇が起きて犠牲者が出ることになりかねないですから」
「今、行動に移すのは妥当な判断やと思います。僕
自身もいつかはやらなあかんと思っとたんで良かったどす」
「私も皆さんと同じ意見です」
これを聞くなり十文字は誰がどこの地区を担当してもらうか決めようとした時、右京に少し険しい顔で
あることを尋ねていた。




