表面上は仲良い二人
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
こういう百合、何処かに転がってないかなー。
付き合っている人が居る。その人は物静かで面倒見の良い人だった。だから何時も一緒にいる女友達の面倒を見ていた。鼻歌混じりに髪を梳かし、気が付いた時にリボンを正位置に戻し、端の捲れたスカートを整える。其れが彼女の日常。
そしてそんな彼奴とは常日頃から恋敵である。
「おはよう二人とも」
今日も今日とて恋敵は髪を梳かそうともせず、ぐしゃぐしゃのまま、襟は服の下に隠れ、スカートの端は捲れている。そうしてその姿のまま、玄関から出て来た彼女にピッタリとくっ付こうとした。
「寒い〜」
「その前に、まずちゃんとしないと」
何処からともなく取り出したブラシでもつれた髪を毛先から解し、襟をベストの中から出し、スカートの捲れを戻す。其れから床を引き摺るマフラーを巻いてやる。
彼女の何時ものルーティーンだった。
「あ、ごめんね。体操着忘れちゃった。先行くか待っててくれる?」
すると此方の方を見て、僅かに口角をあげた。先程のぼんやりとした甘えた声ではなく、人に喧嘩を売るような物言いだった。
「羨ましいでしょ?」
「煽ってのんかテメェ」
勿論、羨ましい。けれども普段の面倒見の良い彼女の手を、これ以上煩わせるのも申し訳ない。だから嫉妬も込めて、必然的に唸り声になってしまう。
此奴は俺と彼女が付き合う前からの友人である。けれども彼女に対して持っている感情は友愛のそれではなく、俺と同じ。つまり恋愛感情である。
そのせいか、些細な事でもしっかりとマウントを取ってくる。
「百合に男挟まんなって言葉知らないの? 随分野暮な神経してんね」
「人の彼女寝取ろうとしてるアバズレに言われたくねぇよ」
そうして暫く睨み合っていると、またガチャっと音した。
「ごめんね。待っててくれて有難うね」
頬をほんのりと赤く染めた彼女の指には布袋が一つ。その様に俺達は惹き込まれる。反応が似るのは、互いが互いに同じ人を好きになっているから。
「待ってないよ。そんなに時間経ってないし」
「そう。私の体操着貸してあげようかとか話してた」
「そしたら貴方、授業出来ないでしょう? サボるのは駄目だよ」
彼女は気付いて居ないのだろう。此奴が恋心を持っている事を。それでも、譲る気は全くない。この勝負を買ったのは、俺なのだから。
作者が百合を知ったのって、一般文芸誌。
告白シーンが好きなんですよ。
『貴方が好きなの……』って。
『私も好きだよ?』って主人公が返すと、
『そうじゃない!!』って怒って返すんです。
その後、沈んだ声で『気持ち悪いよね……』って落ち込むんです。
その後、主人公の義母に『そんな事自分で言うもんじゃないよ』と諭される話。
本筋ではないですけど、悲痛過ぎて好きです。
作者は平気で、百合の間に男性をぶち込む性癖してるんですよ。
というか、男性と対等に殴り合あえる、つえー女が好きです。
前に描いた、豹科系二頭なんかもそれ。
一人の人間(性別何方でも可)を男女で取り合って欲しい〜!! 可愛い〜!!
※性癖の歪みは自覚してます。
ずっと前から好き。でも彼女は恋心だって気付いてない。だから男性と付き合ってます。
だらしない子からしたら『横から来た男がトンビした』精神です。そりゃ口悪くなります。
だから必死の抵抗だと思います。
わざとだらしない格好して、構ってもらおうとするの。
報われないだろうな。だらしない子視点書いちゃいそう。