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トンカツ定食はおばちゃんの味

作者: えんど

初めて投稿します。お手柔らかにお願いします。

「〇〇さんの定食屋しまっちゃうらしいよ」母が言った。双子の弟は2人の遺伝子が共通していることを示す様に同時に声をこぼした。学生の頃、部活帰りに何度も寄った定食屋。年配の夫婦が営んでいる老舗で、その美味しさとサービスの良さからか、満席の店内以外見たことがなかった。特に食卓は気まずくならなかったが、天気予報師の声がいつもより部屋に響き、残ってる感じがした。後日、最後にと思い行った店の雰囲気は、同じく閉店する前にもう一度という客で溢れていたが、変わってなかった。日高屋の3倍ほどの時間を要して出てきた定食も変わってなかった。普段は茶碗を口に近づけ、部活の疲れを埋め合わせるように米を躍らせていたが、自分でも驚く程にゆっくり食べた。会計、これ好きな人いるの?って思いながらいつももらっていた変な飴は変わらずくれたが、「またおいでね」はくれなかった。初めて食べてみた飴の味はやっぱり美味しくなかった。

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