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呼び出しをくらったんだが…

「いやぁ…あんなに大量にいたスライムをこんな一瞬で討伐してくださるなんて…」

「あ、いえ、その、これは偶然みたいなものでして…」

「そう謙遜されなくても…あなた方のおかげで私達は安心して商売を続けられます。ありがとうございました」


 洋服屋のおばあさんはルイの言葉に耳を向けず、そう言って深々と頭を下げた。

 ルイ達はクエスト報酬を受け取ると、礼をしてその場を去った。



ーーー



「うーん…ここは一体…」

「あ、プラソン目が覚めたみたい」

「ルイ、ここまでおぶっててくれたのか?なんかすまねぇな」 


 プラソンはそう言うと、ルイの背中から降りた。


「んん⁇なんだこれ⁇」


 プラソンは自分のレベルが17以上も上がっていることに気付くと、驚いた表情でルイ達を見回した。


「これ、どうなっての?」

「えっ…えっと…僕も戦闘に参加しようとした時なんだけど、気付いたらなんかスライムが全滅してて…」

「そうそう。私が魔法撃つ前にみんな消えていっちゃったんだよね」

「…不思議なこともあるもんだなぁ」


 シリアスの言葉の影響もあるのか、ルイの嘘がバレることはなくプラソンはうんうんと頷いた。


「とりあえずギルドに戻りましょう。わたくしとしては一刻も早く旦那様の足の怪我の手当てをしたいので」

「へっ?怪我⁇…あ、ホントだ。血が出てる…」

 


ーーー



 シリアスがギルドに事の端末を報告すると、ルイ達は何故かギルドマスターなる人物に呼び出された。


「…なんで?」

「うーん…何か怒られるようなことしたかなぁ…」


 プラソンとシリアスはギルドの廊下を歩きながら頻りに頭を捻っていた。


「ユナ、これって何が起きてるの⁇」

わたくしだってわかりませんけど…御二方の言葉の内容から考えるとおそらく立場が上の方に呼び出しを喰らったといった感じでしょうか?」

「上の人ね…」


 ルイはユナの台詞に頷くと、不安そうな表情をしているプラソンとシリアスを見た。


「失礼します。プラソンです」

『…入れ』

「はい」


 プラソンの言葉に、扉の向こうからどこか高い声が聞こえると、それはゆっくりと開かれた。

 プラソンとシリアスが一礼をしてから部屋へ入ると、ルイ達もそれに習うように礼をした。


「よくぞ来てくれた。プラソンとその一行よ」

 

 部屋の中には長身のスレンダーな女性が1人、ルイ達の姿を見るとそう言った。

 ギルマス登場させたけどどんな名前にするか考えてなかったわ…



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