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思わぬ恋人と友人ができましたッ‼︎

久々投稿〜♪

「えっと…ユナ?なんでもいいとは言ったけどさすがにダーリンやめて…いや、その、まだ僕らはそんな関係じゃないでしょ?」


 ルイは赤面しながらそう言うと、ユナは不満気な表情をしながら頷いた。


「では、旦那様?」

「…なんか前と変わってないような気がするけど…」

「では、これからは旦那様と呼びますね」

「あ、うん」


 ユナはそう言うと、「旦那様〜旦那様〜」と言いながらルイに抱きついた。


「まさか旦那様とこんなに触れ合える日が来るなんて…‼︎」

「あ、あはは…」

わたくしはこれからも一生、旦那様のそばに」

「うん。こちらこそよろしく」


 2人が抱き合っていると、不意に扉のほうから視線を感じた。


「あ、あの…仲睦まじいところ悪いんだけど…ここ、私の部屋なんだ…」

『あっ…』


 扉からこちらを覗いていた女性は、2人の反応に苦笑いすると、部屋に入ってきた。


「すみません…つい」

「あ、いや気にしなくていいよ。私別に咎めてるわけじゃないから。それに、今日は泊まっていっていいよ。夕食ができたから呼ぼうと思って来たんだし」

「そ、そんなことまで…わざわざすみません」

「いえ、謝らないでください。私達がしたくてやってることですから」

「では、旦那様。わたくし達もお言葉に甘えさせていただきましょう」


 女性とルイのやり取りを見ていたユナが、どこか不満気な表情でそう言うと、2人は女性と共に部屋を後にした。



ーーー



「いやぁ…目覚めてくれてよかったよ。ささ、今日は我が家だと思って泊まっていくといい‼︎」


 3人がリビングに入ると、あの時ルイ達を助けてくれた冒険者の男がテーブルに料理を並べて待っていた。


「何もかもすみません…僕ら2人で家を飛び出してきたばかりなもので…何かお礼でも…」

「いいっていいって‼︎これもなんかの縁だ、まぁお礼の代わりっちゃなんだけど、これからも俺達と仲良くしてくれたらうれしいかな」

「え、そんなことでいいんですか⁉︎」

「当たり前よ‼︎これからは友人ダチだ‼︎遠慮なく頼ってくれ‼︎」


 男は既に酔っているのか、栓の開いた酒瓶を持ってルイの肩を組んだ。


「俺はプラソン。知ってると思うが冒険者だ。それと…」


 プラソンが女性に目を向けると、女性は小さくため息をしてから口を開いた。


「私はシリアス。今はプラソンの幼馴染…で、同じ冒険者の仲間よ…」


 シリアスはどこか不満気にそう言うと、「あなた達は?」とルイ達に呼びかけた。


「僕はルイ。親父がウザかったから家を飛び出して勇者になりたいと思ってます。まぁ縁談を断りたかったってのもあるんですが」

わたくしはユナと申します。旦那様の妻…じゃなかった、恋人です」


 2人の自己紹介に、プラソンとシリアスは顔を見合わせると、どちらともなく笑い出した。


「あー‼︎初々しいなぁ2人共ッ‼︎よし、決めた‼︎お前ら、俺達とパーティ組まないか?勇者になりたいんだろ⁇」

「えっ…いいんですか⁇」

「あぁ心配ない‼︎なんてったって俺達はもう友人ダチだからな‼︎」


 ルイは頭に酒瓶をグリグリと押しつけながら言うプラソンの言葉に目を輝かせた。

 そんな男共の様子を見て、ユナとシリアスは苦笑していた。


「まさか駆け落ちしてきたとは私も思わなかったわ…プラソンもそんな度胸があればいいのに…」

「…もしかしてシリアス様、あの男性のことが…」

「シーっ…本人には絶対言わないでね」

「わかりました。頑張ってくださいね‼︎」


 2人に促されたルイとユナはそのそのまま、愉快な夕食をとると、これからの生活がなんだか楽しみだなと思えるようになった。

プラソン⇨お調子者

シリアス⇨真面目


名前はこんなだしこれ以上の深い意味はない。


そういえばまだ勇者に転職してないな…

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