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太陽系星間戦争

作者: 山田助兵衛
掲載日:2016/11/29

『水星vs.火星』


 切っ掛けは些細な事だった。

火星「おい、水星」

水星「何だよ火星」

火「お前、『水星』って名のくせにまともに水が無いな」

水「何だと!よし、見てろ!」

 水星は気合いを入れた。

 内部からゴゴゴと音を立て━━。

水「どうだ!」

 ずどばぁぁぁぁぁぁん。

水「どわーっ何だこりゃ!」

火「あっはっは!水蒸気爆発起こしやがった!」

 水星の表面温度は最高で700K(426.85℃)程である。

水「うるせー!だったらお前も火のひとつでも出してみやがれ!」

火「もちろんだ。見てろ~~」

 ぷすっ。

火「あれ?」

 ぷすっ。ぷすっ。

水「わはは!お前こそ何だそれ?今度から『火星(ひぼし)』じゃなくて『屁星(へぼし)』とでも名乗れよ!」

火「バカな~~!」

 火星に酸素はほぼ在りません。殆どが二酸化炭素です。当然火なんか付きません。


『??vs.??』


??「アイツら何やってんだ……」

 それを見ていたある惑星は呟いた。

??「だったら俺は金でも産出しなきゃならないのかね」

 間に挟まれた金星は呟いた。

地球「金メッキでもすれば?」

金星「黙れ『水球』」

地「あ、キサマ!言ってはならんことを!」

金「表面殆どが水なのに『地球』とは笑わせる」

地「うっさいわ!表面だけだからいいんだよ!第二の地球になり損なったからってひがむんじゃねー!」

金「む!?テメー、それは禁句だろ!」

 金星はもう少し太陽から遠ければ、第二の地球になる可能性があったとか無いとか。


『土星vs.木星』


木星「いや無理。ガスだらけだし自重で潰れるから木なんて生やせないし」

土星「それ言ったらこっちもガスだらけで土どころかせいぜい液体状の金属水素ぐらいしか中心にないからどうしようもないねぇ」

 彼らはわりと平和だった。


『天王星vs.海王星』


海王星「う~~~ん。一応俺っちには氷の海が在るからこれでいいか」

天王星「だはは!何だよそれ?オレなんて天の王だぜ、天の王!」

海「はいはい、良かったな」

天「……で?天の王って何すりゃいいんだ??」

海「知るか」


『そして…………』


???「時は来たれり。我、冥府より蘇りて復讐を成す者なり!!」

??「……?」

???「汝等に永遠の闇をもたらし、その魂に恐怖を刻む者なり!!」

??「お祖父ちゃん?」

太陽「何だね?月よ」

月「あのヒト()何言ってるの?」

太「気にしなくていいよ。仲間外れにされて単に厨二病をこじらせてしまっただけだから」

月「ふーん」

冥王星「ハッハッハ!!見ていろ貴様等愚民共よ!!」

 2006年。冥王星は定義に満たないとして太陽系の惑星から外された。(史実です)

作者的には「別に今さら外さなくてもいいんじゃない?」と思ってます。不憫な……(TT)。

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[一言] 簡潔で面白い。いい擬人化をしている。 /ポイント
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