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Splitting Branch  作者: hadron river
36/65

追跡

スーロとアーチは道具屋の前に居た。


「本当に入るの? ちょっと不気味だけど?」

スーロが問う。


「大丈夫大丈夫。中に婆さんが1人で入っていくのみたんだからさ」

とアーチは陽気に答えた。


それを聞きスーロは肩を落として返した。

「証明出来てないんだけど」


「婆さんが1人なのは安全な証拠! 入れ!」

と言いアーチはスーロを強引に店の中に入れた。


「あれ? 誰もいない。不用心だなあの婆さん」


「決め付けるなよ。奥に居てるんだろ。その前にこの店本当に婆さんの店か分からないけどな」


「すみません、婆さんいますか?」


スーロは

「何か聞き方おかしくないか?」

とアーチに聞いた。


「そうか?」


アーチの答えに対し

「先ずこの店が婆さんの店じゃないなら店員は困るだろ」

と返した。


「なるほど、じゃあ、店の……」

「何か用かい?」

アーチの声を遮るように奥から声が聞こえた。


「わ、びっくりした」


「最近の若いのは店に誰もいなかったら叫ぶのかい? うるさくて困るよ」


「すみません、うちのバカが。それより、最近の若いのって前に来たのはどんな人でした?」


「変な子だね、種族聞きたいなんて言ってきて」


「もしかしてアンディって名乗ってました?」

スーロが問うと、

「名前は聞いてないね」

とお婆さんは答えた。


「でも、ジョンの店を勧めたよ。あんた達あの子の知り合いかい?」


「ええ、友達です」


「なるほど、だからエルフの道具持ってたんだね、幾つか売ってもらったよ。ほらこれ」


「あ、確かにそうですね」


「でもさ、あんまり使わない道具だけど売るのひどくね?」

「お前は黙れ」

スーロの即答でアーチは黙った。


「そういえば、種族聞かれてちゃんと答えてなかったかもしれないね。あんた達知り合いだから次会う時に言ってやってあげて、あの婆さんはレプティリアンだ。ってね」


「レプティリアン?」


「あんた達エルフとは関わりないから知らないだろうね。みんなはリザードマンとしか呼ばないからからね。実際はリザードマンとレプティリアンの2種族いるだよ」


「なるほど。次アンディに会った時に伝えておきますね。それで、アンディはどんな感じでした?」


「んー、ちゃんと覚えてないから、覚えてる範囲で言うけど構わない?」


「いいですよ」


ーーーーー

同刻アンディにて。


「そういえば、色を変える魔法ってある?」


「……急にどうした? 多分あったけど教えられないからな」


「それってさ、周りの色に合わせて同化するなんて事も可能? 例えば完全に視認出来ない様にするとか」


「そこまで高度な技術あるか知らないが、あっても一般化出来ない代物だな。でも、どうして?」


「いや、実は前に色を変えて動いてるローブの人見たんだけど、最後は完全に消えたんだよ。なんか歪んだなと思ったら消えてたんだよな」


「俺の知ってる魔法では無理だな」


「じゃあ、瞬間移動は?」


「瞬間移動? 出来るわけないだろ。そんなの化学でも魔法でも無理だよ」


「じゃあさ……」

アンディの質問を遮ってフランクは言った。

「もう質問は受け付けない。お前は質問し過ぎだよ。そんなに知りたいなら情報屋行ってこい」


「へーへー。店の手伝いに戻りますよー」

アンディは拗ねた。


ーーーーー

スーロ達にて。


「ってとこかな」


「ありがとうございました。また何かあればよろしくお願いします。では」

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