交錯
これでGW終わると思うと残念です。
宣言通りに投稿出来て何よりです。
アンディとフランクが夢の実現を目指して行動を開始した頃ある町である者が発見された。
「君、大丈夫か?」
「……ここ、どこ?」
「鳥の町だよ。君はどこから来たんだい?」
「……分からない。ねぇ、私のこと知らない?」
「え? 知らないな。……どういう意味だい?」
「言葉の通り……今、私分からないの……私が、何か」
「え、記憶喪失……かな? とりあえず、僕の家に来なよ、近いしここにずっといるよりは安全だよ」
「……分かった、そうする。お兄さん優しそうだし、話、聞きたいから……記憶、喪失? ってやつ」
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その頃スーロとアーチは。
「暇だな」
「そだね。何かする?」
「情報も集めたし特に何もすること思いつかないけど」
「じゃあ、俺もお手上げー」
「トンネル直るまで待つのはいいけど結構長いな」
「全くだよ。他の情報屋でも探す?」
「それもありだな。ただ、それは明日にしようか。今日すると明日からまた同じやりとりするだろうし」
「確かにね。じゃあ、アンディに会ったら何するか考える? 俺はアンディに一発くらわせようかな」
「……お前、出発前は説教とか言ってたよな? それに、前聞いたときは尋問だったし。何で罰が重くなってんだよ」
「だって、暇だから」
「………………」
酷いな。
とスーロは思った。
「あ、だったらさ。明日から路地裏の店とかも探そうよ。俺実は道具屋って店が気になってるんだよな」
それを聞いてスーロは少し力が抜けた。
「話変えるなよな。何で気になってるんだ?」
「婆さんが1人で入っていったから安全だと思うんだ」
「……根拠ないな」
「特にないよ」
「分かった仕方ないから、明日はそこ調べるよ」
「やった、俺の意見が通った」
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暗いどこかで、ローブを纏った者が人知れず集まっていた。
秘密裏に行われる会議は誰も知らない誰も考えない計画を確実に少しずつ進行させていた。
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「私の予想外の者も動き出したな。面白い。ゲームが楽しくなっていく。しかし私を最後まで楽しませてくれるのはきっと彼だ。そうだろ、アンディ?」
遥か上空で1人呟く黒い影。
余裕ある表情で出されたその言葉は、まるで彼にとっては全ての行動が『無』に等しいと物語っている様であった。
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「なぁ、フランク。お前の店汚いから1部掃除したけどよ、パンツ出てきた」
「返せ! 掃除するな!」
「後、これも」
アンディは高価そうな金属を見せた。
「お、よく見つけてくれた。これなかなか高くてあまり買えないんだよな。丁度これ使う注文きてたし助かったよ」
「……高いんなら、失くすなよな。てか、その大きさでも高いのか?」
それは片手で覆える程度の大きさだった。
「たけーよ。舐めんな。そうだな、まずお前には金属について教えないとな」
「おー、助かる。そうしてくれ」
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それぞれがそれぞれの思う通りに動き出した。
というわけでGW企画終了です。
これからもこの作品をよろしくお願いします。




