変動
今回ちょっと短めですが、次話との区切りわを考えた結果ですので……。
次話は少し長めの予定ですので、お待ちください。
以上です。はい。
大地震。
それが、アンディのいる町を襲った。
その揺れは長く、大きく、激しく、そして恐ろしいものであった。
誰もが揺れの最中死を思い、町の甚大な被害を予想した。
しかし、結果的に大部分のの建物は倒壊を免れ死傷者も余り出ないという奇跡的状況で落ち着いた。
「地……震だよな今の?」
余りにも突然で巨大な出来事と非現実的な眼前の光景をアンディのみならずその場の誰も関連付けられず、放心状態の中何とか理性を保たせることで精一杯であった。
しかしそんな中アンディは見た。
無数の微かに光る何かを。
あれは一体何だ?
そんな疑問を持つアンディを横にようやく我に返った町の人々が広場に集まり話出した。
「こんな地震で何も倒れないってどうなってるんだ?」
「そんなことよりここで地震が起きるなんて聞いたことねーよ。俺はこの町は安全って聞いたから来たのによ」
「誰か何で倒れなかったか考えようよ」
「そんなこと考えるならどう復旧するか考えるべきだ。この砂を見ろよ町の中に入ってきてるししかも倒れてない建物でもヒビが入ってるものも絶対あるよ」
「もしかして砂が緩衝材になったんじゃ」
「だから早く復旧作業しようぜ、俺らの本業は商売何だしそれぞれの町で何か起きたら責任とる国なんだからよ」
「これは絶対ベヒモスのせいだな」
ベヒモス? 聞いたことあるけど地震引き起こす奴だったか?
「間違いねーな。活動期に入ったんだろ。近づくと催眠状態なるんだっけ? 誰か詳しい奴いない?」
「とりあえず手分けして町の人集めようよ。この調子だとまだまだ生き残りいるよきっと」
「そうだな。とりあえず酒屋の親父が仕切ってくれよ」
各々が意見を述べ合う様を見てアンディは
この町の人は何て行動力があるんだ
と思った。
そしてアンディは町に寄っただけの人としてはかなり長く町に残り復旧作業の手伝いをした方であったが、作業が安定してくると占い師の言葉や影のことを思い出し不安に駆られ、町は大丈夫だと確信すると町を後にした。




