魔王軍
ひとつ気になったので、質問させてもらおう。
「ディアボロスよ。他に仲間はいないのか」
「あ、忘れてました。まずそっちに行かないと」
ほんとに大丈夫か。
と、ついたのは、ぼろぼろの家。ここにいるのか。
「みんな、魔王様がお目覚めになったぞ」
「ついに、お寝覚めになったのねぇ」
「マチコガレタゾ」
女が一人に、顔を持った首のない鎧。
「貴様ら、魔王様の前であるぞ。きちんとせんか」
「申し訳ありません、魔王さまぁ」
「いいかげんにしろ」
妙に色っぽい女である。と、それよりもそろそろ名前が知りたいな。
「名前を聞かせてもらえるか?」
「わたくしは、妃 夢魔。淫魔ですわぁ」
あ、サキュバスね。納得。
「オレハ、ユウキガイ。デュラハンデス」
そうか。まあなんとなく察しはついた。
「これだけか?」
「そうでございます」
やっぱり、人員補給が必要だな。
「改めて、言おう。まずは、手駒を増やすぞ」
「了解しました」
「わかりましたわ」
「リョウカイ」
一気に言われると、誰が何言ってるかわかんないな。だがまあ、悪くない。
「手始めにどこがいいか、意見はないか」
シーン
まあ、そんなところがあればやってるか。
「恐れながら、魔王様」
「どうした」
「どうやら、敵の方から来たようです」
「何故分かったんだ」
「見張りの使い魔から連絡がっーー」
つい殴ってしまった。こいつは……。
「対応が遅くて申し訳ありません」
わかってないじゃないか。
「とりあえず、俺が迎え撃つ。貴様らはここで待ってろ」
「そんな危険なこと、魔王様の身に何かあっては」
「貴様は、俺が負けると言いたいのか」
「いえ、滅相もございません」
よし。とりあえず、実践の練習もしとかないとな。さあ、いくぜ。
次回は戦闘が入るので、描写は頑張ります。