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転生魔王の革命戦争  作者: 赤紫
1/6

始まり

「ここはどこだ?」


なにも、思い出せない。誰なのかも、どこなのかも、何故だ。


「お目覚めになりましたか。魔王様」

「魔王だと?」

見るからに、話しかけてきた男のほうが魔王だと思うのだが。全身真っ黒だし、角あるし。


「そうです。魔王様」

「お前のほうが魔王のように見えるのだが」

「おほめに預かり光栄です。ですが、魔王様には及びません」

なかなか話を分かってくれないな。


「その禍々しいお姿。溢れ出る闇のオーラ。我では足元にも及びません」

これはとりあえず、記憶が戻るまで話を合わせておこう。

「そうか。して、貴様の名は?」

どうだろう、魔王感出てるかな。


「我は、ディアボロスともうします」

なんだろう、かなり悪魔っぽい名前だな。

「貴様は俺をどこで見つけた」

「道に倒れていたところを。きっと、こちらの世界の環境に慣れておらず倒れてしまったのだと」

なんか結構やばかったらしいな。てか、こちらの世界?


「俺は記憶を一部なくしていてな、世界についての説明を頼む」

「おお、なんと嘆かわしい。説明なら任せてください」

なんとか聞き出せそうだ。このまま記憶も戻ればいいのだが。


「今から、千年前に分立していた世界が融合したのです。あらゆる生物が同じ世界に存在することになったのです。しかし、なぜか当時は人間の陰に隠れて生きていたのです。それから三百年がたった頃、神が現れ、人間に魔術を与え、すべての生物が同等として生きる世界に変えたのです。それから、神は二度ほど戦争を起こし、二度目の戦争の時に姿を消したのです。それが百年前の出来事です」


なるほど。よくわからないが、とりあえず、納得しておこう。ちなみに聞き流しても大丈夫だ。

「説明ご苦労。して、俺は何をすればいいのだ」

「神を殺すのです」

「神は姿を消したのではなかったか?」

「確かにそうですが、死んでなどいないはずです」

「そうか。では、神を殺してどうする気だ」

「我ら魔族が、この世界を支配するのです」

「わかった」


「では手始めに、手駒を増やそうか」

「流石です。その発想はありませんでした」

こいつが仲間で大丈夫か。不安になってきたな。

「さあ、行きましょう。魔王様」

「ああ」


神を殺して、世界を支配か……面白いことになってきたな。


魔王が主人公ですが、ダークファンタジーではないつもりです。

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